ミカンの有機栽培の記録2018年-2019年 早生温州の豊作と石地の突然の枯死

ミカンの栽培日記

趣味で育てているミカンの有機栽培の記録です。品種は日南の姫、由良早生、石地、寿太郎、早生みかんなどです。2018年から2019年までの2年間の栽培日記です。

2019年12月28日 マシン油乳剤40倍とトアロー水和剤1000倍を散布

今年のミカンは、石地がカミキリムシにやられて枯死してしまい、残念なことになってしまいました。生き残った由良早生と、早生ミカン(多分宮川早生)にマシンアブラ乳剤とトアロー水和剤を散布することで、今年の栽培を終えました。収穫した早生ミカンは売り物のミカンよりも「濃い味」でした。なぜかはわかりませんが、おそらくマルチを敷いたことと、例年より平均気温が2度高いなど、温暖化していることが影響しているのかもしれません。

2019年12月21日 早生ミカンをすべて収穫!

早生ミカンの収穫 有機栽培 オーガニック
早生ミカンの収穫 有機栽培

残りのミカンをすべて収穫しました!たくさん収穫できてよかったです。木の状態も健康そうで何よりです。しかし収穫したミカンは真っ黒だったので1個1個タワシで洗いました。写真は洗った後のミカンです・・・とても売り物になりませんね。

でもこのミカン、すごく濃い味だったんです!売ってるミカンより濃くてびっくり!!!

2019年12月6日 早生ミカンを半分収穫

早生ミカンの収穫

早生ミカンなのに粘りに粘って12月まで放置していました。するとどうしたことでしょうか、ミカンが売り物みたいに甘くなっているではありませんか!例年ならこの時期には減産して不味くなっているはずが、今年は不思議とおいしいのです。しかもじょうのう膜も例年よりも薄いです。多分宮川早生だと思うのですが・・・。

2019年12月3日 石地の枯死の原因はあの害虫だった!

石地温州ミカンがカミキリムシの幼虫にやられて枯死しました

枯れた石地の苗を処分していたら、やはり根元に1.5cmくらいの丸い穴(脱出孔)がありました。カミキリムシがいたのです!!!雑草やカボチャの蔓で見えなくなっていたので油断しておりました。せっかく数年かけて大きくした石地ミカンの木もこれでおしまいです。とても残念で悔しいです・・・。

まず根元に産卵されて、数センチ上から出てきたみたいです。

代替の品種を買わないといけません。

石地温州の特徴を数年観察していると、私のようなズボラな者には着果をコントロールすることが難しい品種であることがわかりました。着果過多になるということは、すなわち隔年結果性が強いということです。品種の特徴としては「樹勢が強い」と書かれておりましたが、私の畑(中間地)では「普通」でした。今では「石地フリー苗」というものが売られており、根張りが改善されているそうなので、台木と穂木のバランスがちょうどよくなっていそうです。

しかしながら、もともと扱いが難しい品種をもう一度育てたいかというと、私はそうは思いません。

今栽培中の由良早生も樹勢が弱すぎて育て難いと思います。由良早生もフリー苗というものがあり、弱毒性のウイルスに感染させることによって栄養の消耗を抑えて樹勢をよくしようという苗木があるそうですが、これまで頼んだことのない苗木屋さんに連絡してまで入手したいとは思えなかったですし、隣の木から強毒性のウイルスに感染したらフリー苗を買う意味が無いのではなんて思ってもしまうのです。

そういうことで、代替となる品種をいくつかピックアップしまして・・・さてはて、どこで買おうかなと思ってるところです。

2019年11月17日 由良早生のラスト1個を収穫

気が付いたらオレンジ色になった由良早生を1個採り忘れていました。収穫して食べてみると、甘味も酸味も落ちていました。由良早生の旬はどうやら10月下旬あたりですね・・・。

2019年10月27日 由良早生ミカンの収穫!味はとってもよっかったよ!

由良早生ミカンの収穫 有機栽培
由良早生ミカンの収穫
有機栽培

由良早生ミカンを収穫しました。今年採れた由良早生は全部で15個でした。今までで一番多く採れました!でも結実が多かったせいか、葉の数が少なくなってしまい、来年は休ませなければいけないかもしれません。

この由良早生ですが、私のメモ帳では「皮の厚さは普通」と書いておりますが、確かに以前の由良早生の皮は厚手でした。しかし、今年の由良早生の果皮はとても薄くてじょうのう膜とくっついていましたよ!

由良早生ミカンの糖度を測定しました
由良早生ミカンの糖度は9.4度!

果汁を絞って糖度計で由良早生ミカンの糖度を測りました。落果していたミカンで測るとBrixは9.4%でした。

由良早生ミカンの食味評価

由良早生は11月の第2週にはすべて食べきってしまいました!見ての通り、じょうのう膜も外の皮も薄いです!!!本当に大満足の風味で、有難いことです。

2019年10月13日 早生温州ミカンが着色してきました!試し採り!

早生温州ミカンの栽培 有機栽培
早生温州ミカンの栽培(有機栽培)

畑に行ってみると、早生温州が着色しはじめていました。今回は防鳥ネットを360度張っています!数年前に果実を丸ごとやられて以来、こんな感じで防獣対策をしています。2018年の初めに雪でやられて大きく枯れたのですが、その年は樹勢を回復して(裏年)、2019年の今回は豊作になりました。

ミカンを2個ほど食べてみましたが、果皮は柔らかく、サイズも市販のMサイズ程度になってくれて、じょうのう膜も前ほど厚くなく「並」になってくれました。酸味は10月の23日時点で僅かに強めですが、糖度はもう十分でちょうど10月下旬から11月上旬あたりが食べごろなんじゃないかと思います。この品種はわかりませんが、家族が早生ミカンと連呼しているので、おそらく宮川早生だと思います。興津早生なら名前が覚えやすいので買った本人も覚えているはずなので。

早生温州みかんの栽培の様子(有機栽培)
早生温州みかんの栽培の様子(有機栽培)

同じ木に近寄って写真を撮りました。梢の先端に実がぶら下がっています。下垂枝のミカンはおいしいと栽培本にも書かれていますが、その通りでした!

今年は部分的に堆肥を土に混ぜて、防草シートを敷いたので雑草を防げて土中の水分も確保できたみたいで、これが奏を成したのだと思います!

残念ながら石地という品種は枯れてしまい、12月に収穫できるミカンが無くなってしまいました!

次年は新しい苗を買おうと思います。

2019年10月上旬 石地温州ミカンの枯死

石地温州ミカンの枯死
石地温州ミカンの枯死

突然にして石地ミカンの命が尽きてしまいました。まだ観察していないので、原因はわからずじまい。以前からシートを敷きたかったのですが、家族の協力が得られず雑草まみれとなり、枯れてしまいました。

果樹づくり、ひとりではキツイ。

2019年9月28日 石地が突然枯れ、他のミカンにはトアロー水和剤を散布

どういうわけか、順調に育っていたはずの石地が突然枯れました。この枯れ方はカミキリムシじゃないかと思います。

この頃忙しくてあまりお世話をできていなかったので、観察を怠っていました。

他のミカンの木にはハモグリバエやアゲハチョウの幼虫が発生していましたので、トアロー水和剤を散布しました。

しかしミカンの葉っぱが黒くなる害虫もはびこっていて、BT剤だけではどうにもならない苦しみを感じます。

2019年8月31日 日南の姫が復活しました!

植え替えに伴うダメージで、一時、日南の姫が枯れそうになっていましたが、今年はマルチをしっかり敷きましたので、元気に復活してくれました!

日南の姫(有機栽培)
日南の姫(有機栽培)

これなら、来年、5果ほど実をつけられそうです。この防鳥ネットがあっても、どこからかアゲハチョウさんが来て産卵するので困ったものです。

2019年7月7日 トアロー水和剤を散布しました

梅雨になって、連日雨でしたが、ハモグリバエが活発になってきたのでトアロー水和剤を散布しました。次週も雨でしたので、雨で流れたかも・・・。

2019年6月22日 石地が実りすぎた!

石地温州ミカンの木の様子
石地温州ミカンの木の様子

畑に行ってみると、案の定、石地に実が付きすぎていました。

除草して防草シートを敷いて追肥しないといけないのに、農作業で腰の筋膜をやられてしまって、今は何もできません。

2019年6月15日 ミカンの様子

いろいろ、ミカンの木の様子です。

由良早生 温州ミカン
由良早生 温州ミカン

由良早生の様子です。樹勢弱くまだ木が育っていないのに・・・実を生らせてしまいました。しかも3個連続で実っているので、きっとおいしいに違いない!そう思って、摘果はしませんでした。

石地温州 ミカンの木
石地温州

石地の様子です。樹勢強いので木が大きくなってもらっても困るので、先端に実を残しつつ、摘果をしています。

石地温州
石地温州の様子(害虫被害の枝)


こちらは葉を害虫にやられて、しかも実がなったままなので養分不足です。おそらく今年が終われば枯れてしまうことでしょう。地面に近い枝なので、そのままにしてあります。

ミカンの新梢
ミカンの新梢(2回目)

春に継ぐ、ミカンの新梢の発生時期は6月の第二週でした!

2019年6月9日 着果過多になった!どうしよう!

この日はタマネギの収穫やサツマイモの植え付けで超ベリー忙しくて、ミカンの撮影をしているどころではありませんでした。

畑に行ってみると早生ミカンというミカンの木と、石地が着果過多になっていました!!これはやばい!このままでは来年、超貧産となり、裏年になりそうな感じです。

どうにかしなければと思いつつも、体力的にミカンの手入れをする余裕なく、野菜の世話だけで一日二日と休日が過ぎていきました。

は~。

2019年5月28日 ミカンの果実袋を発見!

「これは盲点でした」というところを突いた品物を見つけました。それは一色本店の「ミカンの果実袋」です。できれば高品質なミカンを、ほぼ無農薬で作りたい私にとっては、もしもこの果実袋がホームセンターで売られていたとしたら、すぐにでも買いたい品物です。毎年ミカンが害虫の排泄物で黒くなってしまうので困っていました。この袋があれば、皮の品質を良くすることができるかもしれません。
一枚あたりの価格は一番安いお店で6.6円程です。スーパーで売ってるミカンは安くて1個30円くらいですから、6円といえばその20%に相当します。ミカン1個あたりの果実袋のコストは大体20%~25%ほどになるのではないかと思います。果たしてそこまでしてミカンを育てたい!?

特別な高級品種や、飾り程度の少量生産なら、袋を買うメリットはアリでしょうね。

悩んでしまいます。

このミカンの果実袋とう品物から、新しくアイデアを思いつきました!

他の果樹で実践してみたいと思います。

2019年5月25日 摘果・摘花・マルチングしました

ミカンの花が咲いて一週間後の今日、特に着果過多となっていた石地を摘果しました。さすがに着果(花)過多は育成中の石地の健康を害しそうだったので。

そして早生温州と日南の姫に除草用の黒マルチを敷きました。ミカンにマルチを敷くのは今回が初めてで、余裕があればその上から白マルチを敷いてみたいと思います。

しかしこの日の気温は33度くらいあり、倒れそうになったのですべてのミカンをマルチすることができませんでした。

ちょっと太り気味なので、本当にキツいです。

ミカンの摘果基準(筆者考案)
ミカンの摘果基準(筆者考案)

ミカンの摘果基準(筆者考案)
ミカンの摘果基準(筆者考案)

今年は、ミカンの摘果について自分なりに、プロの言葉をもとに、考えてみました。「枝先になったミカンは旨い」というミカン農家の言葉を信じます。最初は樹勢の拡大のため枝先の花を摘もうと思いました。しかしよく考えてみれば、摘花は何も枝先である必要はなく、むしろ枝先にある花を残しておいてそれ以外の場所にある花や果実を摘んでおいたほうが、私にとってはいいことだらけになるんじゃないかと思いました。

この木は建物に西日を遮られているので日焼けを心配する必要がなく、空を向いた実を摘果する必要がありません。

今回の摘果はあくまで「私が作った独自基準」でありプロが考案した方法ではありません。

2019年5月6日 イオウフロアブルを散布しました

越冬したミカンサビダニ、チャノホコリダニに対し適用のあるイオウフロアブルを「寿太郎」と「日南の姫」「早生みかん」だけに散布しました。石地と由良早生は、ちょっと散布しづらい状況なので、やめておきました。

2019年5月5日 トアロー水和剤を散布しました

早生ミカンの木
早生ミカンの木(品種不明)

すべてのミカンにトアロー水和剤を散布しました。

写真は早生ミカンの木です。2017年の冬に寒波が来て2018年は結実がほぼありませんでした。中間地では寒波が来るたびに翌年は木が体の回復を優先させるため、結実が安定しません。中央に大きな切り口がありますが、その大きな枝は北西向きに生えていましたので、残念ながら、枯れたのです。

この木も北風のせいで東に幹が傾きせり出す形になっているので、防風ネットの設置を考えないといけないかも。

日南の姫 ミカンの木
日南の姫 

これも、写真右側が日の出の方角で、左側が北風が吹いてくる方角です。

ほんとうに北風がキツイです。

2019年5月2日 石地と由良早生の土壌改良

まずは石地と由良早生の周囲を刈払い機で除草し、スコップで根を取ってから、バーク堆肥と牡蠣殻石灰を土に混ぜました。

2019年4月20日 マシン油乳剤を散布しました

すす病がどうにもなりませんので、新しい葉で込み合う前に、マシン油乳剤を40倍にしたものを散布しました。

実に4か月ほどミカンのレポートを怠っていました。

昨年は一昨年の寒波のせいで実りがほぼありませんでした。今回の冬(2019年1月~2月)は暖冬だったので、落葉もあまりなかったです。

農業で言う「中間地」「温暖地」というところは寒波でカンキツがダメになってしまいます。

だったらハウス栽培すればいいじゃないかということになりますが、寒波が来る地域は「北風がものすごい」なおかつ「台風も、ものすごい」ので、とてもビニールハウス栽培ができるような地域ではありません。何年か前に町内のハウスがボコボコになったのを見ると、ハウスを買おうとすら思えません。暴風雨による自宅の修繕だけで精一杯でございます。

寒波で枯れた寿太郎は2本目の栽培をはじめて2年目になります。まだ赤ちゃんみたいなものです。日南の姫は辛うじて生きている状態です。由良早生は樹勢が弱いのでまだ本当に小さい木です。石地は図体ばかりが大きくて実りが少なかったけど、そろそろ生ってもよさそうな気がします。

正直なところ、ミカンは由良早生も石地も熊本や和歌山や愛媛で作られたミカンを比べると、おいしくなかったので、どれもあまり期待はしていません。熊本県天水産のミカンはほんとうに美味しいです。さすが亜熱帯に近い地域だけありますね!

この冬はスーパーでミカンをほぼ買っていません。それは僅かな収穫があったおかげである一方で、家族の好みがバナナとリンゴ一辺倒でその出費がまた・・・たいへんでミカンを買う予算が無かったというのが正解です。

・・・カンキツにも気候が向いてない、リンゴも作れない、オリーブは幹を食べる害虫でダメ、ブドウは放っておくとスカシバで全滅となると、一体私の地域で何が適しているのか?と思います。米どころではありますが、ほかにマトモに作れる果樹がないといいますか、カキも自然状態でまともに作れないし、実のところ、お米と大根、芋以外の作物は農業に適さないのかな~と思います。

2018年12月15日 石地を収穫しました

石地温州ミカンの収穫
石地温州ミカンの収穫

石地ミカンを収穫しました。全部で6個ありました。第一印象は、手に持った感じはやけに硬かったです。ミカンといえば皮がふにゃふにゃしているものですが、ミカンの産地ではないためか、カチカチした感じがします。

石地温州ミカンの1個の重さ
1個の重さは92g~140g程度でした

重さを測りました。ミカンとしては普通なんじゃないかと思います。

石地温州ミカンの糖度
糖度は9.5%程度でした

皮をむいてみました。意外と皮の厚さは薄いです。ぷりぷりとした実が詰まっていました。糖度は・・・おいしいと言われる11%には遠かったです。味は適度に酸味があり、しかし甘味はあと一歩といった感じでした。

そしてこのミカンはじょうのう膜が厚かったです!!!石地の特性というよりは、栽培地の特性なのでしょう。外皮もじょうのう膜も硬いのは、やっぱり冬の寒さを経験しているからでしょうか?木が「寒いな~」と思ったら、皮が硬くなるのかな?

2018年12月9日 幼木を防寒しました

日南の姫 温州ミカン
日南の姫 温州ミカン

植え替えに失敗して何とか持ち直した日南の姫です。弱ってましたが買い替えはしませんでした。よくぞここまでもってくれました。やはり植物に対しても礼節は必要だと思うこの頃です。人じゃない生き物であっても、それなりに接し方というものがあると思います。生き物に対する接し方が悪くなければそこそこ元気でいてくれる気がします。対人関係と一緒で、人と植物もよい関係を築かねば生きてはいけません。そのように、植物に教えてもらいました。私としては感謝しまくりというキャラじゃないのですが、そのいい加減な性格がカンキツをたくさん枯らせる原因となっていることは確かです。

石地 温州ミカン
石地 温州ミカン

ということで、この日は石地と森田ネーブルを収穫しました。葉が多かったのできっとおいしいと思います!

早生みかん
早生みかん(品種不明)

寒害を受けた早生ミカンの復活です。枯れているところは残念ながら、今までお世話になった大事な枝なのに、復活はありませんでした。たくさん発育枝が伸びています。

2018年11月12日その2 寿太郎を植えました

寿太郎 みかん苗の植え付け
寿太郎 みかん苗の植え付け

寿太郎が枯死したので、もう一度苗木を買って来て植え付けました。植穴には自家製の腐葉土を漉き込みました。本来は春植えのほうがいいのですが、自宅での苗木管理で弱らせてしまいそうだったので植えることに決めました。

自家製腐葉土
自家製腐葉土


ただちょっと気になることが。

今年は暖冬と言われますが(本当かな)、もし暖冬だったら苗木の耐凍性が低下するというのです。

カンキツの苗木は環境の変化に弱く、植え替えでの枯死率が異様に高いです。その原因についてずっと考えて来ましたが、私は根から何か成分が出ていてその成分が周辺の土壌に浸透していないとうまく栄養を吸収できないのではないかと思うのです・・・。あくまで仮説ですが、これまで枯らせた経験からはそうとしか考えにくい現象が何度かありましたので。

寿太郎 みかん苗の植え付け2


余談はさておき、この苗木、樹形は見込みがありそうだったのに、根量が思ったよりイマイチでした!花ひろばオンライン本店、やり直し用に3年苗も置いてほしかったナ。果樹苗がやたら充実していて、今秋からレーヌクロードとミラベルを売っているお気に入りの園芸店です。生育のバランスを取るため最も太い枝を北西に配置しました。

南津海(なつみ)も欲しかったけど、交配親の履歴から高血圧等の薬の飲み合わせが悪いかもしれないので、自分はよくてもうっかり人にあげたりできないので今回はあきらめました。南津海、割と耐寒性があることがわかっていて、実が凍らなければ多少雪が降っても大丈夫と思います。それとも、自分だけのために栽培しようかしら(*'▽')

今回スマホで撮影してみました。画質悪いですね・・・やっぱり一眼レフのほうがいいですね。

2018年11月18日その1 早生みかんを収穫し、すす病対策を考える

収穫時期が来たので早生みかん(おそらく宮川早生)を収穫しました。凍害に敏感という特徴から、おそらく宮川あたりだと思うのですが。風味は興津早生ほどおいしくないので。今年収穫できたこのみかんは全部で4個でした!寒波で裏年になりました。

早生みかんの収穫 4個

このみかん、実はすす病になっていまして、収穫時に上側が真っ黒になっていました。洗えば汚れは落ちるものの、害虫対策が課題です。ある栽培本(忘れた)に、みかんは剪定せずに葉を密にしたほうがおいしいみかんが出来ると書いてあったので間引き剪定はしませんでした。その結果、害虫が発生して葉が真っ黒になってしまったのです。あの栽培法は殺虫剤の使用を前提にした指南書だったと判りました。

一瞬マシン油乳剤を使おうかと思いました。しかし今この時期にマシン油を使うとオイルが葉に染み込んで耐凍性が低下するというのです。


みかんの糖度 Brix8.4%

最も小さい実を選んで糖度を測定しました。この早生みかんの糖度は8%程度でした。ほのかに甘味があり、酸味も適度で、果皮厚く肉質は粗く、端のほうで巣入りも見られます。

特徴は昭和のみかんです。

この大雑把な感じが好きという人もいまして、私はそれほどおいしいとは思わないのですが、きっとノスタルジーを感じるのでしょう。

今のところ10月収穫の代替品種は育てておらず、今となってはレアな特徴があるのでこのまま栽培継続します。

来月は石地中生です!!!石地が少量実るようになったので期待しています!

2018年10月27日 由良早生を食べました

由良早生ミカンの糖度測定
由良早生ミカンの糖度測定 Brix 7%

収穫後5日ほど置いておいた由良早生の糖度を測ってみました。なんと7%!マニアとしては物足りない数字。早出しミカンとしてはギリギリ納得できる数値・・・。あらら。きっと選んだミカンがたまたま並の出来だったのかも。

皮はとても薄いです!浮皮もなく房と皮が密着していました。じょうのう膜も薄いです!私の畑はみかんの産地ではないので、それだけでも上出来で文句はありません。

由良早生を食べてみました。甘味は薄い、酸味はやや酸っぱかったです。まだ酸っぱい・・・採るの早かったかな。収穫後減酸することもできますが、みずみずしさを保つには樹上でやったほうがいいかも。今回は晩秋までの木の成長を見込んで収穫しましたので、仕方ない。遅くまで実らせておいて来年裏年になられても困るので。

由良早生の収穫は10月下旬からのほうがいいかもしれません。(年に一度のことで忘れそうなので)ここにメモっておきたいと思います。

2018年10月22日 由良早生をすべて収穫しました

由良早生ミカンの収穫(有機栽培)
由良早生ミカンの収穫(有機栽培)

ミカンの由良早生をすべて収穫しました。今回は7個収穫できました。こんなにたくさん由良早生が収穫できたのは初めてかな?前回の表年はいったいいつだっけ?とにかく、ミカンが採れると嬉しいです。

2018年10月15日 収穫した由良早生を試食!

由良早生の糖度と食味評価

昨日ためし採りしたミカンの由良早生です。昨日採った瞬間はピチピチしていたので果皮が厚いかな?とあまり期待していなかったのですが、今さっき皮を剥いてみると・・・何と果皮が薄いのです!!!わたくしのミカンの栽培史上、一番薄い皮でした。素晴らしいです。

そして、糖度を測ろうとじょうのう膜を剥いてみました。じょうのう膜も割と薄いです。市販品の普通のミカンと同じような厚みでした。じょうのう膜の出来栄えは私のようなド素人にしては上々です。

では果肉から果汁を絞ってその液の糖度を測定してみました。糖度は8.7%程度でした。早生ミカンとしては市販品並みの糖度です。

由良早生を食べてみました。酸味は低いですが、無いわけではなくもうすぐ、一週間後にまた少し酸味が抜けるかどうかギリギリのような、微妙な感じでしたが、もしもこれが売り物だったら合格です。

目を閉じて食べてみても、市販品との区別がつかない風味です。

由良早生の栽培、今年は成功でした!

去年の由良早生の試食は12月で酸味無しでしたので、やっぱり収穫時期は大事ですね!由良早生の旬は私の地域では10月中旬のようです。

で、枯れた寿太郎ですが、栽培はあきらめようかと思ったものの、花ひろばに行ってもう一度苗木を買ってみようかとも考えています。

ほかに検討しているのが白柳ネーブルです。今森田ネーブルも育てていますが、熟期を考えるともう一品種オレンジらしい風味の柑橘が欲しいと思います。今年から育て始めた不知火(デコポン)もうまく行くとは限りませんので。

2018年10月14日 トアロー水和剤とイオウフロアブルを散布しました

ミカンを含む柑橘類全般(柚子以外)にトアロー水和剤とイオウフロアブルにクイックタッチを混ぜたものを散布しました。この時期はハモグリバエとアゲハチョウの幼虫が発生していて、その密度を抑えるための散布です。イオウフロアブルはハダニにも効きます。もうちょっと早い時期に散布しておけばとも思ったのですが、9月から10月上旬までは台風と毎日のように雨が降って家まで壊れたので、ほかの用事もあって散布どころではありませんでした。

後から考えると今回と、8月末が散布の適期だったのではないかと思います。

この日も草刈り機で畑を除草し、刈った草を集めたり、スイカなど夏野菜のマルチを剥がして耕運機をかけたりと、本当に忙しい一日で翌日は疲労による体重増加と全身筋肉痛です。野菜を育てることを思うと柑橘栽培はラクです。ただ私と家族が食べる分だけ育てればいいけど、このままミカンが大きくなったら果たして食べきれるのか?という疑問は無いわけじゃありません。

日南の姫と由良早生は収穫時期がだぶるんじゃないか?とも思えてきます。石地と家族が植えた早生温州も収穫時期がほぼ重なっているのでは?と。

ミカン寿太郎の枯死
ミカン寿太郎の枯死

ミカン寿太郎は植え替えによるダメージに加え、アゲハチョウの幼虫がトドメを刺したようで、葉っぱが無くなったため完全に枯れてしまったようです。こうなっては植えている意味がありません。最晩生として期待していたのに・・・こんなことになるとは。親も高齢になってきているので弱った手でむきやすい中晩柑に相当するカンキツといえば、寿太郎かなと思ったのですが。


裏年の早生温州
裏年の早生温州

雪の害により、極端な裏年となった早生温州(品種不明)です。観察してみると、アゲハチョウの幼虫や黒いアブラムシとすす病になっていました。

裏年の早生温州

よく見ると1玉だけ実っていました。しかも煤が付いています。何も無いよりは有難いですが、市場価格にして1玉30円分ほどでしょうか。肥料代のほうが高いです。

日南の姫 極早生温州
日南の姫 極早生温州

日南の姫の様子です。この木にもアゲハチョウの幼虫とハモグリバエがいました。まだ小さいので途中で枯れるかもしれません。あまり期待せずに、しかし、しっかり農薬(有機栽培用の)だけはやっておこうと思います。

由良早生ミカンの木
由良早生

基本スペックに樹勢が弱いと書かれている由良早生です。その通り、樹勢は弱いのに実りが良すぎて木が小さいという・・・。家庭菜園にぴったり。で、イオンのスーパーに和歌山県産の由良早生が出ていました。それが何とSSサイズの小さなミカン!しかも皮が薄い。私が育てている由良早生は皮が厚く玉も大きい・・・気候でこんなにも出来栄えが違うのですね。

由良早生
由良早生ミカン

由良早生の実です。触ってみると、やはり皮がごついです。1玉だけ収穫してみました。食味評価は後日の日記に書いています。

石地温州ミカンの木
石地温州ミカンの木

私が育てているミカンの木の中でも樹勢が強いです。

石地温州ミカン
石地温州ミカン

よく見ると4個くらい実っていました。ミカンの皮の品質は今育てている中でも最もマシなように見えます!!!期待してしまいそう。

2018年10月8日 鶏糞を追肥

秋冬兼用の肥料として鶏糞を与えました。たまには他の肥料もあげてみたい気もしますが、鶏糞は費用が安いのでつい使ってしまいます。

寿太郎は残り少ない葉を食害されて枯れちゃったみたいです。

品種不明のみかんの木は裏年で1玉程度しか実がなりませんでしたが、今年の雪でやられた割に樹勢が強く茂ってきましたので来年はなり年かと思います。

和歌山みたいに温暖じゃないのでみかん栽培ですら思うようになりませんが、みかんくらいは何とか自給できたらいいなと思います。

2018年6月17日 すべてのミカンを除草し追肥を与え枯れ枝を除去しました

昨日の有機JAS用の農薬散布に続いて今日はミカンの除草と追肥しました。肥料は根本付近にアミノエースというペレット状の肥料と鶏糞を少し与えただけです。

しかし私はこの肥料のやり方にちょっと疑問を抱いてまして「根に成分がに届かないなら意味がないのでは?」と思うようになりました。普通は「根から離して円状に与える」とありますが、根の外周に肥料を与えたとして、果たしてそこまで根が都合よく伸びてくれるのでしょうか?そこで堆肥を投入しつつ、根がどこまで伸びているか確認すると、案外伸びていなかった(直径30cmくらいの範囲内)です。根が伸びない原因は今まで土壌に空気の層を入れて来なかったことや、土の中の害虫を無視していたり、雑草の影響などが考えられます。

2018年6月16日 すべてのミカンに再度トアロー水和剤を散布しました

前回のBT剤の散布から1か月も経っていませんが、再びアゲハチョウの若齢幼虫が発生したので捕まえられたものだけ捕殺しBT剤を散布しました。虫を殺すのはかわいそうという人もいるかもしれませんが、私がビタミンCを補給して生き伸びるためにはミカンを必要としていますので、やむなくやってしまいました。前回の散布が効いていたのか数匹程度の発生でした。きっと私の命より見ず知らずの虫のほうが大事という人もいるかもしれませんね。落葉して丸坊主の状態のミカン(寿太郎)に幼虫がたくさんいたので、さすがに放置したら木が枯れそうだと思います。寿太郎にも蕾がついていましたが、すべて摘蕾しました。

これがお商売となると1か月の開きでは遅すぎる散布になるのかもしれませんね。またハダニ対策として梅雨が明けたあたりにイオウフロアブル(有機JAS用の農薬)を散布しようかと考えています。

柑橘類もまた無農薬では栽培が無理そうです。

2018年5月20日 すべてのミカンにトアロー水和剤を散布し由良早生と石地温州にバーク堆肥を与えました

春枝の葉が大きくなり、雨で薬剤が落ちているかもしれないので、トアロー水和剤を散布しました。アゲハチョウとハモグリバエ対策です。

農薬をやらないと、結実に結びつかないので、今年はしっかりやってます。

石地と由良の片側にバーク堆肥を漉き込みました。ちょっと学んでバーク堆肥は入れといたほうがいいかと思いました。

石地温州ミカン
石地温州ミカン

石地の様子です。ちょーーっと平行枝が心配な形になっています。できれば支柱を使い、今のうちに角度を変えて立て直したいところです。

由良早生ミカン
由良早生ミカン

由良早生です。購入直後に結実させて味見しちゃったので木が小さいままです。やっぱりだめですね、味見しちゃ。

早生温州ミカン
早生温州ミカン

早生温州ミカンの木です。防寒なしでいきましたら、大寒波到来、-7度以下ということで、落葉してしまいました。葉っぱが少ないです。来週あたり堆肥と肥料を投入しようかと思っています。涼しくなったぶん、新しい葉が生じています。

2018年5月19日 日南の姫と寿太郎が萌芽しました

葉1枚を残して全落葉させてしまった日南の姫と寿太郎がやっと芽吹いてきました。ミカンは葉も根も大事にしなきゃ!根も葉もないミカンです。

ミカン日南の姫の萌芽
ミカン日南の姫の萌芽

ミカン寿太郎
ミカン寿太郎

寿太郎はあられもない姿です。一応新芽が出ているので枯れてはいません。失敗してわかる、植え替えのやり方。もうこんな姿にはさせません!
由良早生、石地温州はおそらく数個くらい結実するかもしれません。本当は由良早生も結果0にして育成しなければならない樹姿なので、結果がわかったら3果ほど残して後は摘果しようかと思います。

早生ミカンの木にさっそくアゲハチョウの卵を見つけました。今日はもう農作業で疲れていたので、放置して帰りました。

2018年5月13日 バーク堆肥と鶏糞で土壌改良と追肥

先週は柑橘類の栽培法について興味深い研究結果を見つけたので桃と柿に鶏糞を施肥したついでに、日南の姫と寿太郎にも鶏糞を与えてバーク堆肥で土壌改良を行いました。雨で急いでいたので完璧にはやれませんでした。1樹につきおよそ6Lを使用しました。石地などや他の柑橘にも同様の処置をしたかったけど雨がきつくなってきたので家に帰りました。雨と鶏糞の組み合わせは手袋がドロドロになって匂うので最悪です。1樹につき何Lがいいか、論文には具体量が記載されておらず、栽培者にとってはちょっと意味わかりませんでした。

2018年5月12日 石地と由良早生の花をいくつか発見!寿太郎と日南の姫も生きてる!

畑に行きミカンの状態を観察してきました。石地と由良早生に少しだけ花が付いていました。うまくいけば今年は石地と由良早生が味わえるかもしれません。寒さにやられた早生みかん(品種不明)にも花が少しついていて、裏年になってしまいましたが新梢がたくさん生えていました。きっと来年のミカンは豊産になるのではないかと思います。

日南の姫と寿太郎も萌芽の気配があります。ほぼ全落葉したところから木を修復するのは数年がかりになります。

もう一度ミカンの栽培法を勉強しました。学んで何になるというわけじゃないけど、まずは木を茂らせるところからスタートです。

今頃もっと楽しく栽培しているはずだったのに、思ったよりもミカンの木が小さいです。

2018年5月4日 日南の姫と寿太郎、復活なるか?トアロー水和剤の散布

畑に行って、ミカンの木を観察してみると、日南の姫と寿太郎はそれぞれ1枚だけ葉が残っており、剪定してみたところ完全には枯れていませんでした。もしかしたら再び葉が生じてきそうな感じです。焦って花ひろばで同じ品種を買わなくてよかったです(買いに行ったものの、その場で悩んだ末に不知火を無核スダチを買いました)。

夕方、風がおさまってきたのでミカンにトアロー水和剤(有機JAS適用農薬)を散布しておきました。

2018年4月22日 ミカンの木の周囲を草刈り機で除草し余りものの農薬を散布しました

今日は草が30cmくらい伸びてミカンの枝に触れていたので草刈り機を使って除草しました。そしてクプラピットホルテ(銅水和剤)とマシン油乳剤を由良早生と石地とスイートスプリングと早生ミカンに散布しました。実のところ、農薬の散布予定はなかったのですが、タンクを空にしたかったのと、薬剤を捨てることは難しかったので使い切ることにしました。

2018年4月15日 寿太郎と日南の姫が瀕死になりました

みかん寿太郎
みかん寿太郎

みかん日南の姫
みかん日南の姫

植え替えして油断しておりましたらミカンの葉が枯れ落ちてしまい丸坊主になりました。この現象はこれで二度目なのでおおよその原因は察しが付いています。その理由は根量に対し地上部の葉の数が多すぎたのです。それゆえ植え替えると水分の供給が蒸散に追い付かなくなり枯れるというものです。みかんの根がなぜか植え替え時には少なくなっていましたので、露地栽培で根量が減る原因がわかりません。コガネもいなかったので、雑草が根を抑制する物質を出しているのか、それとも通気性が悪いのか、もっと調べてみる必要がありそうです。

2018年4月8日(多分)由良早生と石地と早生みかんにマシン油乳剤を散布しました

遅すぎかな?このくらいがちょうどいいかな?一部のミカンの木にマシン油乳剤を散布しました。これをしておかないと、ミカンの木がススだらけになってしまいます。散布していてもススだらけですが・・・ある程度食べられる品質を維持するにはこうするほかありません。

2018年3月4日 寿太郎と日南の姫を植え替えしました

ミカンの寿太郎と日南の姫、場所が悪かったので植え替えました。掘り出してみると意外と細根がなくて、鉢植えのほうが根っこがいっぱいだったのにどうしてこんなになったのか不思議に思いました。昆虫に根っこを食べられているのでしょうか。

日南の姫を東側、寿太郎を西側に植えました(メモっておかないと忘れそうw)。

柑橘類の植え替えは一度失敗してるので大丈夫か不安です。

2018年1月28日 雪にミカンの木が埋もれました

温暖を好むミカンの木にとって厳しい寒さがやって来ました。今年から若苗も防寒なしで過ごしてもらっています。ミカンは僅かにつらそうに見えたものの、一時的に-7度以下になっても割と大丈夫でした。
寿太郎
寿太郎

寿太郎です。初めて実った寿太郎を食べたら皮が硬くて厚みもあって、味もイマイチでした。やっぱり温暖な気候じゃないとおいしくならないみたいです?

日南の姫
日南の姫

そういうことで、極早生の日南の姫なら当地でもそこそこの品質になるのではないかと期待しています!!!期待のエース!寿太郎と同年齢ですが、木の枝ぶりも、なかなかです。

早生みかん
早生みかん

家族が植えたみかんを私が世話をしています。大木にせず、このサイズを維持したいと思います。地元には大きく育てられたみかんの木を見ることがありますが、木が大きくなると日陰も大きくなって他の木に光が当たらず、北側には実りがないため非効率だと思います。私が柑橘類の栽培で悟った最大の教訓は、低樹高で育てる利点です。この教訓は他の果樹にも当てはまると思います。

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