ジャガイモインカのめざめの栽培記録2018年

インカのめざめ

地元の園芸店でインカのめざめという珍しい種芋が売られていましたので1kg買ってみて植えました。ポップには「栗のようにおいしい」と書かれていたと思います。「どんなおいしいジャガイモなのか?」と思い植えてみたわけです。結論から言うと、インカのめざめは病気に弱いので無農薬では二度と栽培したくない品種です。

植え付け 2月4日

2月4日にジャガイモのインカのめざめを植えました。

生育

写真の一番右端の畝、背丈の小さいのがインカのめざめです。樹勢弱いと評価すべきでしょうか。将来像もこんな感じでした。追肥と土寄せもしっかり行いました。

ジャガイモ栽培

収穫 6月24日

結構長い期間栽培していました。インカのめざめの地上部が黄色くなり枯れているものもありましたので3分の2収穫しました。この日は収穫に夢中になり畑の写真を撮り忘れてしまいました。ジャガイモの収穫はサツマイモと比べると簡単でラクなのです。

ジャガイモ インカのめざめの収穫

3分の2で3,011グラム(3.011kg)ありました。

大イモは3個程度しかなく、他は中イモ、小イモでした。苗を引っこ抜いてみると子イモのみの苗木も結構ありました。特に地上部の病気が重症で先に枯れてしまったイモは実りがなかったです。

要するに収穫近くになるとこの「インカのめざめ」という品種は地上部の苗木が病気に罹り、イモに栄養供給ができなくなるわけです。だからイモが小さくなるのです。

これを防止するには殺菌剤が必要になってきます。ちなみにこの「インカのめざめ」は無農薬です。おそらくしっかり葉の斑点に効く殺菌剤を使ったらイモも大きくなるのではないかと思います。

後日、収穫したインカのめざめの総重量は4,632gになりました。1kgのジャガイモが4.6倍程度に増えました。

試食 6月24日

ジャガイモ インカのめざめの試食

小イモだけ収穫後すぐに茹でました。小イモを安心して食べられる期間は短いからです。しかしこの品種は説明を見てみるとそこまで危ないわけではなさそうです。

茹で上がった「インカのめざめ」は硬く粘り気が強いです。箸で挿そうと思っても、イモの粘りが強くてコロッと回転してしまいます。茹でると見た目が黄味がかっています。特筆すべきは皮ごと茹でても型崩れしませんでした。煮崩れしない点は評価に値します。

「インカのめざめ」の味ですが、香りも良いです。ベーコンと合わせたら最高の風味になると思います。それくらいジャガイモの香りが良いです。茹でたイモの硬さですが、この粘りは以前育てていた赤い皮で白肉の品種(名前忘れたけど休眠期間が長い品種)に似ています。

ただ「栗みたい」「甘い」「お菓子みたい」という宣伝内容のような事実は確認できませんでした。確かに栗みたいに小さいけど。栗の味はしませんでしたし、格別な甘味も感じませんでした。普通のジャガイモ(男爵ではなく十勝系の味)でしたよ。といいつつ、マヨネーズをつけて食べるとおいしかったです!でもやっぱり甘味は感じませんでした。見た目が黄色くて粘りが強い以外は特別なおいしさというものは感じませんでした。どちらかというと、十勝コガネに近い風味です。

ふと思いました。もしかしたら低温貯蔵したら甘味が増すのではないかと思います!休眠期間ギリギリまで寝かせておけば・・・!でも一か月以内に全部使い切らないといけないし、扱いが難しいですね。

甘味料で煮たら「なんちゃって栗」ができるかもしれません(*´ω`*)

「ほら栗ですよ!」

と栗の形に切れば、製菓に使えそうですね。

絶賛ポイントを探ってみましたが、タワラマゼランやレッドムーンと比べても、どうなんでしょうね。今のところ、違いがわからない。

収穫から毎日ジャガイモが食卓にのぼってます。味はグラウンドペチカの中イモが一番おいしい!大イモは味がまた違ってきますね。インカのめざめは黄色いのでいろいろ混ぜて料理しても外見からそれだとすぐにわかります。インカのめざめは煮物にしたらおいしかったです!

評価

インカのめざめ、冷蔵庫で冷やすと堅くなってあまりおいしくありません。私はネットで絶賛しているほどおいしいとは思いません。堅いのでマッシュポテトもしづらいし、煮物にするにしても堅いし、炒めるにしても小さすぎるので特別な意図がない限りは栽培するメリットを感じませんでした。収穫量が少なすぎですね。

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栽培の手間と収量、種芋の費用を考えると完成品を通販で買ったほうが安いです。しかも種イモより食用イモのほうが安いです。

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