鉢植えブドウの栽培記録2017年 スカシバに苦戦!

ブドウの有機栽培の日記

素人が有機栽培(オーガニック)でブドウを育てている日記です。植えては害虫で枯らし、の繰り返しです。去年発見して今年も確かめられた新事実は、ブドウの葉は決して多湿に弱いわけではないことです。無菌の水蒸気であれば病気になることはありません。菌さえつかなければ湿度があっても病気になりません。このことから設備を整えれば(金持ちオーガニック向けの)ブドウの有機栽培は十分可能だと思います。適当に洗って食べたけど、農薬大丈夫かな。

2017年10月24日 まだ冷蔵庫にナイアガラが残っています

10月7日あたりに買ったブドウのナイアガラ、匂いが臭いので全然減ってません。そして17日後の本日、まだナイアガラは腐ることもなく冷蔵庫に健在しています。ナイアガラの日持ちの良さにはほんとうに驚きです。匂いはちょっと熟成されてきてマシになってきました。本格的に腐ってくればもっとおいしくなるのでは?と思いますが、腐る前に食べないと!

2017年10月7日 ナイアガラを初めて食べました

JAの直売所にナイアガラが売られていましたので、一体どんな味の葡萄か知りたくて買って来ました。

ブドウのナイアガラ
ナイアガラブドウ

外観は甲斐美嶺と同じくらいのサイズでした。見た目は美麗でやや黄味がかった黄緑色でした。見た目は完熟を示しているように見えました。2房で450円でした。

ブドウのナイアガラの糖度
ナイアガラの糖度は20.2%

ナイアガラの糖度を測り、試食してみました。皮は簡単に剥けますが、皮に実がくっついて残るのでもったいないと思います。種子はすべての粒にしっかり入っていました。

風味はですね、果肉はポートランドのように最期にゴムみたいな感じの果肉が残ります。そしてナイアガラの風味の最大の特徴といえば「強いラブラスカ香」です!!!このラブラスカ香は強烈でした!一口目から、他の葡萄とまったく違うきつい風味がして、最高でした。でもこのラブラスカ香はナイアガラの白ワインを飲んだ時にはまったく感じなかったのに、かなり強烈な匂いがします。

きっとこのナイアガラはベストな状態であると思います。

この何ともいえない強烈な香りは・・・好きな人は好きなんでしょうね。

2017年9月25日 マスカットベリーAは手放せないおいしさ!

マスカットベーリーA

実はこの日の記事を書いているのは10月なんですが、マスカットベーリーAを買って来ました。家でもベーリーAを育てているものの、現在養生中でして木を丈夫にしている最中です。

久々にマスカットベーリーAを食べてみると捨てがたい風味でおいしいです!糖度は今主流の25度あたりが標準の系統ではないにしても、この風味、形容するとデラウェアを大粒にして酸味をやや抑えた旨味のあるブドウとでもいいましょうか。とにかく甲斐路系の葡萄とは違ったおいしさがあります。

今まで食べた葡萄ではベーリーAのほかにシナノスマイルと高墨も皮がむきやすく皮の成分も少し実の側に付いているので食べやすくて好きです!ピオーネもよかったです。よくなかったのは皮ごと食べる葡萄では皮が苦かったり厚い品種は食事の手順が面倒でした。やっぱりどんなに大粒の品種でも皮が外れるほうがいいなと思います。

2017年9月16日 オリエンタルスターの食味評価

ブドウオリエンタルスターの房
ブドウオリエンタルスターの房
Grape Vine Oriental Star
650g

私ではなく、家族がブドウめぐりに目覚めて直売所で買ってきたブドウのオリエンタルスターです。ちょうど私もいろいろな品種の味覚を比較したかったので写真を撮らせてもらいました。ブドウのオリエンタルスターの苗木は花ひろばなどで販売されているので入手しやすく栽培容易といわれています。オリエンタルスターの1房重は650gと植原葡萄研究所風に言うと甚大房です。見るからに大きくて、この房は700円と大きさの割に安いです。その理由は後でわかります。食感や粒の大きさはシャインマスカットと同等です。

ブドウオリエンタルスターの1粒重
ブドウオリエンタルスターの1粒重

オリエンタルスターのパッケージを開封してみると少し甘い香りがしました。鼻を近づけないとわからないくらいの微香です。1粒の重さは10g(グラム)程度でこの写真の粒は12gでした。もっと大きな粒も少しありました。

ブドウオリエンタルスターの糖度
ブドウオリエンタルスターの糖度はおよそ20度
Brix 20.7% Oriental Star

オリエンタルスターの糖度は20.7%と出ましたが・・・概ね17度〜20度台の範囲でした。竜宝や安芸クイーンなどの高糖度の品種と比べると糖度は普通です。

お次は食味評価です。皮は果肉に密着していて皮ごと食べる葡萄です。しかしながら皮は薄いですが、渋みがあり、口に含んだ瞬間はポリポリと言う音が鳴り、味も悪くはないのですが、最後まで皮だけが口の中に残り皮の渋い汁を感じます。皮の食べやすさはゴールドフィンガーのほうがずっとずっと上です。

着色もベストな状態じゃないので本来はもっと糖度が高くなるのかもしれません。

2017年9月15日 高墨の食味評価


ブドウ高墨 Takasumi
ブドウ高墨
Takasumi

家の冷蔵庫に高墨がありました。行きつけの葡萄園で買ってきました。

ブドウ高墨の糖度 Brix Takasumi
ブドウ高墨の糖度
Brix Takasumi
ブドウ高墨の糖度は25.1度

ブドウの高墨は皮と実の間の何ていうのでしょうか。紫色のざらざらしたおいしいところが実の側に残りました。高墨の糖度は25.1度と高糖度です。風味はピオーネにそっくりで、ピオーネを甘くしたような感じでした。房はばら売りのため今回は規格外で小さいです。

2017年9月9日 マスカットオブアレキサンドリアの食味評価

ブドウ マスカットオブアレキサンドリアの食味評価 Muscat of Alexandria Tasting
ブドウ マスカットオブアレキサンドリア
Muscat of Alexandria

西友に岡山産のハウス栽培マスカットオブアレキサンドリアが売られていましたので、先週よりも価格が200円下がり798円になりましたので渋々購入しました。この手の大手スーパーで買う物としてはかなり高価な果物です。先週は古びたマスカットオブアレキサンドリアが980円もしてました。今回は軸が緑色で、まだ新鮮そうです。そうはいっても脱粒といいますか、1粒はずれていました。このマスカットオブアレキサンドリアを買って食べたのはこの日が人生で初めてでした。

このマスカットオブアレキサンドリアは同じ品種の中では安物の部類に入りますので1房の重さは小さいといいますか、小ぶりでした。ベストな状態はもっと大房かもしれません。

ブドウ マスカットオブアレキサンドリアの糖度 Muscat of Alexandria Brix
ブドウ マスカットオブアレキサンドリアの糖度
Brix Muscat of Alexandria

マスカットオブアレキサンドリアの糖度を測定しました。ブドウ マスカットオブアレキサンドリアの糖度は25.5度とワイン用ブドウとしては十分な糖度です。それはエジプトでおいしい白ワインが出来たことでしょう。四千年以上も前のことでしょうか。それ以来、この品種は作り続けられているのですから、作出された時点で完璧です。

1粒食べてみました。日本で高い評価とされるマスカットの芳香がありました。果肉の食感はロザリオビアンコとまったく同じで柔らかく皮と実が離れます。皮ごと食べられると言われますが、自然に皮と果肉と種子が別々になりますので結局皮は食べませんでした。種子も噛むと苦いので取って食べました。

今まで食した品種の中でこの独特の香味がしたものはシャインマスカットですらありませんでした。今回はベストな状態ではないのかもしれませんが、芳香は強烈というよりは優しい香りが口の中に漂ったという感覚でした。

2017年9月3日 シャインマスカット、ポートランドの食味について

行きつけのブドウ農園でシャインマスカットを買ってきたので食べてみました。今回のシャインマスカットは香りといいますか、マスカットの風味が少し出ていておいしかったです。種子は1個入ってました。写真は現像中です・・・。この社員マスカット、文字変換すると嫌な漢字が出てきますのでタイプするのが面倒です。状態がよければマスカットの風味が出るけど、出ない場合もあったりします。

ポートランド(米国種)は直売所で試食してみると臭かったです。あれがフォクシー香というのでしょうか。果肉も最後まで口の中にゴムゴムと残りました。

シナノスマイルはおいしいですが、サニールージュは棚持ちが非常に良いのか長い期間売られていました。シナノスマイル、サニールージュ、竜宝は味の系統は同じでどれもジューシーで甘くておいしいです。

2017年8月26日 ブドウのゴールドフィンガーを買ってきました

ブドウ ゴールドフィンガー Goldfinger Muscat

最近見つけた葡萄農園でゴールドフィンガーを買って気ました。値段は690円に消費税。ゴールドフィンガーは皮ごと食べられる葡萄です。このゴールドフィンガーを食べてみると、皮はあまり気にならず苦味もほとんど感じません。半分ほどの実に種子1個が入っていました。日持ちはするみたいです。実はプリプリというより成熟したせいか柔らかいです(先週味見してきた時はプリプリしてました)。食べやすい葡萄です。糖度は18%〜20%で竜宝みたいに特別な甘さはありませんが、皮の栄養が難なく摂取できるところに大きな魅力ああるでしょう。ロザリオビアンコより好きです。

別の店でシャインマスカットを味見したのですが、熟してきたせいか単にこのゴールドフィンガーの糖度を高くしただけの甘いだけの風味になっていました。ある時スーパーで買ったシャインマスカットはマスカットの香気があって別次元のブドウのようにおいしかったのですが・・・どうやら理想的な風味のシャインマスカットを作るのはプロでも難しそうですね。もしかしたらシャインマスカットの風味のピークは3日ほどなのかもしれません。ピオーネのほうがシャインの半額以下の値段でもずっとおいしかったです。

自宅のブドウの鉢植えは養生中でポリ袋の中でそこそこ元気に育っています。そうはいってもいつまでも袋の中で育てるわけにもいきませんので、来年は慣行栽培と同じ農薬を使うべきかどうか悩んでます。ヤマソービニオンだけはまったく無農薬で被覆なしでも元気です。

2017年8月20日 葡萄の紅鳩(ベニバト)の実を買いました

葡萄の紅鳩(ベニバト)

地元の直売所でベニバトを買ってきました。値段はお気に入りの葡萄農園より少々高いといいますか、690円でした。この農園ではゴールドフィンガーも作っていて味見をしたところゴールドフィンガーは皮ごと食べられて苦味はあるものの割とおいしかったす。

ベニバトの皮も薄くて皮ごと食べるタイプで見た目は甲斐路にそっくりですが、味も割とそっくりでした。皮の苦味を感じました。植原葡萄研究所の説明によると紅鳩は紫音の兄弟で紅三尺と赤嶺の交配で甲斐路よりおいしいそうです。私は紫苑を枯らせてしまいました…というよりこの春芽が出なかったんですよ。葡萄の芽が出ない理由、知りたいです。いつもより雪が多かったので、寒すぎた…のかな?

それで、今年の苗木(マスカットビオレやクイーンセブン、ベリーA)は袋の中で育てているのでどれも割と元気です。今の内に追加で肥料をあげておきたいと思います。ヤマソービニオンは袋無しで育てていても、かなり元気です。ヤマソービニオンは畑で育ててみても大丈夫そうなので庭が狭くなってきたので移植を考えています。

日が短くなってきたのでそろそろ、秋といった感じです。


2017年6月18日 ブドウの鉢植えで短梢栽培に希望が出てきました

マスカットベリーAとマスカットビオレのビニール袋栽培の様子です。袋の中は蒸れている状態でも菌が入りませんので病気に冒されることはありません。この状態で短梢栽培ができるかどうか考えてみました。おそらく3房、3新梢くらいは可能だと思いました。そして鉢植えのあんどん仕立ては短梢よりも長梢剪定に適していることを発見しました。マスカットビオレはあの状態から良く復活できたと思います。詳しいことは実現できてから説明したいと思います。

ブドウマスカットビオレの鉢栽培の様子
ブドウマスカットビオレの鉢栽培の様子

ブドウマスカットベリーAの鉢栽培の様子
ブドウマスカットベリーAの鉢栽培の様子

本来なら新梢を二本くらいに減らしたほうがいいです。これからスカシバの産卵が本格的になってきますので洗濯ばさみでしっかりとブドウを袋で覆いたいと思います。

2017年6月11日 ブドウはビニール袋の中

プロ様から見るとほんとうに恥ずかしい栽培方法ですが、現在ヤマ・ソービニオン以外のすべてのブドウをビニール袋の中に入れて栽培しています。今のところ昨年経験したようなマスカットビオレの葉が黒くなって枯れる病気の発生は皆無です。しかしスカシバは来ましたが何とか早期に対応してやり過ごしています。今週は開いている側面にもビニール袋を掛けようと思います。

ブドウマスカットビオレ
ブドウマスカットビオレ

この方法では短梢剪定で1~2房が限界だと思います。よい土を使って根をしっかり育てることができればよいのですが・・・まだこれといって肥料の具合など調子が掴めていません。ただ分かっていることは赤玉土や燻炭は多く使わないほうがよいと思いました。

マスカットベリーAは挿し木苗だったので大きく切り詰めたら現在は完全に復活して元気を取り戻しました。

ヤマソービニオン
ヤマソービニオン

ヤマソービニオンはは完全に放任というか、害虫だけ1匹取っただけで銅水和剤(クプラピットホルテ)は初回以降まったく使っていない状態です。鉢植えではジュースにできるような収穫は期待できないので畑に植えたほうがいいかもしれません。しばらく様子を見て害虫が付きにくいのであればヤマソービニオンの畑での栽培も検討したいと思います。

本当は殺虫剤を使いまくりたいところですが・・・。有機栽培にこだわってまだ粘ってます。

2017年5月21日 今年のぶどうは完全防備

ぶどうのマスカットビオレ
ぶどうのマスカットビオレ

昨年害虫にコテンパンにやられたブドウの鉢植え。今年はビニール袋で覆って病気も害虫も防衛して養生しています。マスカットビオレ、昨年よりは元気ですが、相変わらず元気なし。マスカットベリーAはビヨーンと勢い良く主枝となる新梢が伸びました。ヤマソービニオンはまだちょっと野放し状態で挿し木も元気に育っており栽培スペースが無いため処分すべきか悩みます。他の新入りブドウの一年目なので元気です。

しかしいつまでもこのような小さな袋の中で育てるわけにはいきません。1房程度ならこの状態でいけるかもしれませんけど・・・また何か対策を考えないと。農業用のビニールハウスが欲しいなぁ。でもビニールハウスって地面の雑草の管理がたいへんでマルチの費用もかかるので無農薬というわけにはいかなくなるかもしれないし販売前提にしないと趣味のビニールハウスは赤字が過ぎますね。ぶどうって畑で育てるのはちょっと治安がよろしくないので・・・保険にでも入らないとハイリスク。

2017年5月14日 買ったばかりのアレに花穂が出ました

去年投げ売りで五百円以下だったヒムロッドシードレスに花穂が出ていました。それ以外の品種は養生中でマスカットビオレとクイーンセブンはビニール袋の中で栽培しています。マスカットベリーAはまた新梢が元気に生えてきましたので一応は、大事にしています。紫苑は残念ながら芽が出ませんでした。ヤマソービニオンは何も養生せずとも元気です。ヤマソービニオンは2鉢に増えましたが野放しにもできず(放置すると害虫の発生源となるので監視中)、扱いに困っています。

2017年4月28日 恥ずかしながら、リスタート

去年から育て始めた貧弱苗のマスカットビオレ、今年は0スタートからはじまりました。どうしてこんなに弱いのか理由はわかりません。苗が届いた時から細かったです。土が悪かったのか、原因はまったくわからずこの苗だけ黒い病にかかったことから、もともと病気に罹患していたのかもしれません。根はちょっとくらい育ったはずだから、今年はビヨーンと伸びてくれることを期待して雨よけ栽培にします。

マスカットビオレの鉢植え
マスカットビオレ(2年目)


マスカットベリーAは私が農薬を使わなかったせいでスカシバが大繁殖してこんなにちっちゃくなってしまいました。昨年のスカシバにはかなり落ち込み気が滅入りました。思い出しただけでも不快な気分になります。もともと安い苗ですから気を遣うこともなくバッサリとこちらも0スタート。デラウェアの木は手間の割に収量少なく満足感がなかったので捨ててしまいました。
マスカットベリーAの鉢植え
マスカットベリーAの鉢植え

コメリで野菜用の「野菜苗ガードセット」というものを買ってきました。これを鉢植えのブドウに使おうと思います。泥除けにもなるし、ブドウスカシバよけにもなりそうなので。上に家庭用の野菜の雨よけセットをかぶせる予定。

今年の新入り、デラウェアの置換として買ったクイーンセブン(高級早生新品種)と半額の五百円で衝動買いしてしまったヒムロッドシードレスだけは何としてでも守り抜く!

ほんとブドウ栽培は無農薬ではウルトラ難しい!

2017年2月16日 初めてのブドウの芽傷処理

何日か前にブドウの芽傷処理を初めてやってみました。使用した道具は芽傷鋏ではなく段ボールカッターです。段ボールカッターはホームセンターならどこでも置いてあると思います。地元では芽傷鋏はどこにも売ってませんでしたので買えなかったです。はじめての使い慣れない道具にうっかり指を切ってしまいました。

ブドウの芽傷処理
ブドウの芽傷処理

処理からだいぶん経過していますので、緑が見えていたところがふさがっていました。1mm入れられたかどうかまったく自信がありません。

そして樹皮はぎなんですが、これもまたホームセンターで買って来た安物のラジオペンチを使いました。ラジオペンチは先が細いので指で樹皮をつまむよりも安全に作業が行えます。マイナスドライバーもいるかな?と思ったけど出番はなかったです。

ブドウの芽傷処理
ブドウの芽傷処理

デラウェアは処分を決めました。今栽培しているのはヒョロヒョロのマスカットビオレとヤマソービニオンと早く収穫できるクイーンセブンの新入り、そして超簡単といわれるヒムロッドシードレスの新入りと淡泊なマスカットベリーAと紫苑です。ヤマソービニオンも、無核にできないらしいのでどうしようかなぁと思います。紫苑はそろそろ実がなってほしいです。天晴(あっぱれ)も欲しかったけど、確実に栽培できるという実績が無いので(笑)マスカットビオレと紫苑の栽培に成功したら考えたいと思います。

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