カボチャ雪化粧の無農薬栽培日記 初めての挑戦でたくさん採れました!2019年

カボチャ雪化粧の栽培日記

カボチャ-雪化粧の栽培

カボチャの中でも晩生かつ、長期保存ができる雪化粧の栽培にチャレンジしてみました。雪化粧といいますか、白皮のカボチャはだいたいが長期保存できるのではないかと思います。地元の直売所でも冬を過ぎても白皮のカボチャや飛騨カボチャのような薄緑色の皮のカボチャが売られていました。その様子を見て、前々からこれらのカボチャを育ててみたく、一昨年あたりに飛騨カボチャを作りました。飛騨カボチャは結実があまりよくなく、素人に栽培することがちょっと難しい気がしました。飛騨カボチャ、うどんこ病に弱いけど、おいしかったですよ!

雪化粧の収穫量はたったの1畝(5株ほど)で何と、41.678kgもありました!!!食べきれない!

目次


カボチャ雪化粧の栽培

2019年5月28日 カボチャの雪化粧の種まきをしました

もうそろそろ、いいタイミングかなと思い、カボチャの雪化粧の種まきをポットに1粒ずつしました。取扱説明書によると、ソメイヨシノが咲く頃に定植とありますが、今回は長期保存が目的なので、2か月程度、種まきの時期を後にずらしました。品種によっては暖地では8月の種まきでの抑制栽培も可能らしいので、雪化粧でもいけるだろうと、思ってます。
雪化粧の種子はどこにでも売ってると思います。

2019年7月7日 ハーモメイト水和剤を散布

雪化粧に効きもしないハーモメイト水和剤(炭酸水素ナトリウム)を散布しました。葉の表面の酸度の調整程度の効果しかないと思います。

普通農薬は毒性が強いので、敬遠しています。

2019年8月3日 梅雨明けしてうどんこ病が終わるもやや樹勢弱る

カボチャ 雪化粧の栽培
カボチャ 雪化粧の栽培風景

7月から雪化粧が開花しはじめました。おそらく収穫は8月下旬から9月にかけてだと思います。ちょっと心配なのが貯蔵期間です。9月となると、3か月後は12月ですからお正月まで腐敗せずに保てるか、かなり危ういところです。

2019年8月31日 基部には実が付かず、側枝の先端に着果しているのでとても困った!

カボチャの雪化粧の栽培
カボチャの雪化粧の栽培
(写真中央の黄緑の葉です。)

種まき時期が悪かったせいか、一時うどん粉病で基部の葉が枯れてしまいました。しかしながら、どういうわけか、夏の終わり頃は涼しい日が10日ほど連続しましたので、再びカボチャの雪化粧が元気を取り戻して来ました。しかしジェジェJのように基部には実をつけないタイプなので、離れた場所に実がなっているため、草刈りの邪魔です。刈り払い機で茎を切ってしまったり、ちょっと場所をどけると葉の傾斜が悪くなってしまい枯れの原因となるので丁寧に扱わなければいけません。雪化粧を扱う際には丁寧にしないと収穫が難しそうです。

カボチャ雪化粧の栽培
カボチャ雪化粧の果実

雪化粧の実です。既に試し採りで2果ほど収穫してみました。

カボチャは収穫のタイミングが難しいですね。

地元の直売所にまだ雪化粧は出ていません。しかも「直売所では小さなカボチャが売れる」ので、大きなカボチャはスーパーマーケット用だと思います。なぜならお年寄りの力では大きなカボチャは切れないからです。1個1kgちょいほどのカボチャの価格は大体300円~390円までの間です。おそらくは、ジェジェJのように1果3kgもするカボチャに価格を付けようとすると1,000円は欲しくなりますから、そうなると倹約家のお客さんは買ってくれそうにもありません。それなのに、1パック800円のイチゴや1,000円ほどのブドウは飛ぶように売れるのです。なんてワガママなのでしょう(笑)このワガママを叶えるべく、苦労して品物を作ってる人がいるのです!

カボチャ 雪化粧の収獲

カボチャ 雪化粧の収穫は33.99kgと、ジェジェJの66kgと比べると、ちょっと量が少ないのかなと思います。植えた苗木の本数は同じくらいだったので・・・。しかも白いカボチャは(無知な)消費者にはカボチャと認識されないというデメリットがあるようでして、栽培メリットは無い感じ。

2019年9月23日 雪化粧の形がいびつ・・・

ためしに2個ほど雪化粧を収穫してみましたが、どうも形が整ってません。というのも、夏に水やりをしなかったので、水分が不足しているようです。この畑に水路はありませんので、もはやどうにもなりません。この雪化粧、手入れをしていないせいか、側枝の先のほうに実がなるので、ミカンの木に巻き付いて困ったものです。

2019年10月上旬 雪化粧を収穫、撤収しました

カボチャの雪化粧の収穫
カボチャの雪化粧の収穫

そろそろ他の作物への影響が心配なので、伸び放題であったカボチャの雪化粧を収穫しました。

水不足とうどんこ病のためか、見た目はイマイチとなりました。

量としては、結構いい感じです。

しかし食べきれないので、手元に少し残して他はすべて二束三文で地元の直売所に売り払ってしまいました・・・無念。

雪化粧、リピートは無しです。
  • 9月14日 2.2kg
  • 9月29日 23kg
  • 合計25.2kg

2019年11月 追加で雪化粧を収穫しました

畑にまだカボチャの雪化粧が転がっていたので収穫したところ、何と8.79kgもありました。雪化粧の総収穫量は33.99kgありました。

2019年12月1日 雪化粧の残りを拾ってきました

何とまだカボチャの雪化粧が畑の中に数個残っていました。重量はまだ測定していませんが、いい感じです。

2020年1月18日 雪化粧の収穫量を追加しました

残りの雪化粧の収穫量を測定してみると、7.688kgありました。すべて足すと、41.678kgありました!!!

カボチャの出荷

カボチャがジェジェJと雪化粧の合計99.99kg採れた(※秋の時点)ので、さすがに自家用として消費しきれなかったので、地元の直売所に売りに行きました。残念ながら販売価格は1万円にも届きませんでした。かぼちゃ100kgは重くて腰にも悪そうなので、しかもうどん粉病に弱いので、カボチャ専門で栽培したいとは思いません。実質無農薬(効きもしない炭酸水しかやってない)なので、このカボチャを食べて健康になった人がいると思うと喜ばしいことだと思います。

食味評価

カボチャの雪化粧を食べてみました。私としては、割と好みの味です。果肉の固さが煮ても保たれていたので、溶けてしまう西洋カボチャと比べて気に入りました。甘すぎないし、実がしっかりしているので高く評価したいと思います!

カボチャ雪化粧の育て方

せっかくなので種子袋にある説明をよく読んでみたいと思います。いつもは種まきをしたら袋は捨てているのですが、この頃はよく読むようにしました。私も完璧ではないので、間違いがあるかもしれないので、正しい育て方はお求めになられた種子袋の説明書をよく読んでみてくださいね。

カボチャ 雪化粧の育て方

特徴

草勢は非常に強く、果実は2.3kg前後の扁円形(サカタの種子の説明書は誤字だと思うので訂正してみました)で果皮は灰白色のカボチャです。収穫後の腐敗や肉質の劣化が遅く、収穫後3か月くらいまでおいしく食べられます。

育て方

種まき~定植

発芽適温(地温)は25~30度。本場2~3枚以降は最低気温10度の低温にあてて雄花数の増加に努めます(※ 知らなかった!)。トンネル栽培の定植時期は桜のソメイヨシノの開花時期がおおよその目安になります。定植時に15度以上の地温が保てるように早めに定植準備をして、定植後は潅水を行いスムーズな活着を促します。

畑づくりと手入れ

草勢が非常に強い品種なので、肥沃地では窒素肥料は無肥料か極力少なくします。トンネル栽培の元肥量は10アールあたり窒素6~8kg、リン酸15~20kg、カリ10kgを標準とします。畝幅4m、3本仕立てで株間1~1.2m。本葉3~4枚の苗を定植し、つる間隔が35~40cm程度になるよう整枝します。着果節位は10~13節でそれまでの側枝はとり除きます。

収穫

熟期は果梗部が褐色にコルク化した時期で、開花後50~55日が収穫目安になります。

栽培時期

  • 高冷地
    • 種まき: 5月上~6月1日まで(図を見たらそうなってました)。
    • 収穫: 8月下旬~10月上旬まで。
  • 温暖地
    • 種まき: 4月1日。
    • 収穫: 7月下旬~8月中旬。
※ かなり大雑把な解説です。
カボチャは品種ごとに特徴が違うので、興味を持って栽培するようになりました。

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