枇杷(びわ)の無農薬栽培記録 2019年-2020年 豊産すぎて枯死!新品種はるたよりを植えました!

枇杷の栽培日記

2019年からの枇杷の栽培記録です。2019年は例年通り、枇杷の実の害虫「ゾウムシ」の分まで実をプレゼント。この害虫がいないと野鳥(この木で食事をするのは無害なスズメです)も生きていけませんので。昆虫を生かすということを考えたのは今年が初めてです。たいへん優しい育て方をしていたせいか、この年に枇杷の木は枯れてしまいました。翌年の2020年に新しく「はるたより」という苗木を買いましたが植える場所が無くていったん植木鉢に仮植えしています。


2020年9月22日 びわの花がほころんでまいりました!

小さめの植木鉢に仮植えしてある枇杷の木に、さっそく花が咲きかけていました!喜びもつかの間、花もぎしなきゃという使命感が湧いてきて、草刈りだけで忙しくて写真すら撮れないことに無念さを感じました。

2020年7月5日 びわの苗木が曲がってしまいました!

適当な植木鉢で適当に置いておいたせいか、枇杷の苗木が曲がってしまいました!やばっ!とはいってもまっすぐ立っているより少々くねってくれたほうが樹高も抑えられそうな気がするのでよしと思うことにしました。

2020年4月某日 はるたよりの苗木を購入しました

残念なことに既存の枇杷の木が枯れてしまいました。原因はわかりませんが、もしかしたら地面に防草シートを敷いたせいではないかと思います。 いつまでも悲しんでいる暇はありません。新しい枇杷の苗木を買いました。「はるたより」という品種でがんしゅ病に抵抗性のある品種です。

植える場所が用意できていないので、一旦植木鉢に植えました。

写真はまた後日。

2020年3月20日 枇杷の木が枯れました

枇杷の木が枯れました
枇杷の木が枯れました

残念ですが、枇杷の木が枯れてしまいました。新しい品種を買いました。もう復活しないみたいです!?

2020年2月16日 大変!枇杷が枯れそう!

枇杷の木 枯れたのかな?心配です!
枇杷

畑に行ってみると、なんだか枇杷の木に葉っぱがありません!!!しかも枝ごと枯れてるところが多数ありました!!!ショックです!

枯れそうな枇杷の木

何とか生きてる蕾もちょっとヤバイんじゃない?家族が剪定し過ぎたのでしょうか?昨年は豊産すぎてエネルギーを使い果たしたのかも!?なんだかとっても危険な状況になりました。

暖冬のせいで枇杷の木のエネルギー消費が激しすぎたのかもしれません。エネルギーの生産と消費のバランスが崩れたというのが私の見解です。びわの木はがんしゅ病に弱いそうですが、根を見てみないとわかりませんね・・・。やはり暖かいうちに剪定しておいて、冬には葉が多く保たれているようにする必要がありそうです。

2019年12月 花もぎを終えました

農家さんと同じように、12月中に花もぎを終えてしまいました!は~安心!この作業が翌年になると精神的に重荷に感じてしまいますわ!剪定も秋のうちに終えてあるので作業が楽でした。

2019年11月19日 ようやく枇杷を収穫したせいで病んだ筋筋膜症という筋肉痛の酷い痛みが治った

枇杷を収穫し過ぎたせいで筋肉痛より酷いことになりました。リハビリも自由に行っていい感じでしたが、町内の人がそこの病院にお勤めなので、整形外科通いは数回行っただけでやめました。しかし治るまで、ジョギングしてもウォーキングしても車を運転しても腰や脚のあたりが痛かったので、常に痛みがある生活でした。あまりに痛いので違う病気かと心配していましたが、徐々に気にならなくなってきて、ほぼ痛みを感じることはなくなってきました。

きっと痛くなくなるまでリハビリに行ってたらお金もかかったように思います。治療費が1万円あたりになって、これはもうやめておこうと思いました。

私でも痛みがほぼなくなるまで5か月かかったので、きっとお年寄りは半年では治らないだろうなと思います。

2019年7月1日 枇杷の収穫を終えました

最後の枇杷の収穫
最後の枇杷(袋掛けした枇杷)

枇杷の実を撤収してもらいました。私は枇杷を収穫してから、激しく腰痛でしたので何もしていません。

糖度はおおむね16度以上あり、今ある凡庸な苗木を捨ててまで「なつたより」のような新品種を導入する必要がまったくありません。風味もまるで砂糖みたいに甘くて、私はその中の10個ほどを頂きましたが、おかげで太りました。枇杷は、こちらの送料負担でほとんど人にあげましたので実質三千円ほど、治療費を入れると八千円、袋代やシート代、網代を入れると一万円ほどの赤字でした。枇杷が価値ある農産物として計算するとまた別の計算ができそうです。

趣味の果樹栽培は、本当にお金がかかります。

人にあげる度に送料が千円以上かかります。

完全に趣味の道楽ですが、確かにスーパーで枇杷を買う必要もなく、満足するまで食べられます。

袋掛けをした枇杷の実、150個。

袋をかけなかった枇杷の実、数えきれないほど。

去年は何者かにほぼ全部やられたので、網を四方に張ったら害がなくなり、かわりに腰痛の害が出ました。

2019年6月22日 袋掛けした枇杷をほとんど収穫・輸送

袋掛けをした枇杷を収穫しました

袋掛けをした枇杷を収穫しました。カゴに山盛りになってしまいました。10kgくらいはあったんじゃないかと思います。この作業のせいで筋筋膜性腰痛症(筋肉痛の酷いやつ)になり整形外科に数日通うことになりました。初めてコルセットをしたり、ウォーターベッドでリハビリを受けました。費用は五千円を超えましたので、枇杷の収穫は割に合わない作業であったと思います。レントゲンで腰を撮影した結果、椎間板は正常であり今まで生まれてこのかた一度も腰を診てもらったことはなかったので、健康診断としてはちょうどいい機会でありました。リハビリの中でもウォーターベッドマッサージは、まるで温泉の泡風呂みたいな感じで全身が熱くなりました。低周波治療器は特に・・・家にあるものと遜色ない感じ。遠赤外線温熱もストーブに当たってるみたいな感じでした。ちなみに、腰椎の手術は手遅れになるまでに早くしたほうがいいですよ。なぜなら高齢者は手術しないことにしているお医者さんもいるからです(筆者の地元)。有名な腹腔鏡の魔術師の腰痛の先生(徳島病院)は全身麻酔は体力を消耗するので、部分麻酔をするなどと言ってました(先日放送された「プロフェッショナル仕事の流儀」より)。高齢者にとって脊椎の手術は回復するための余力のことも考えなければいけません。

枇杷の収穫
枇杷(宅配用)

枇杷を親戚に送るために箱に詰めました。農業用のセルトレイに入れるこの方法が傷みにくくて一番しっくり来ます。

写真のものは収穫した枇杷のごく一部です。

枇杷の実の一個重は97gram
枇杷の実の一個重は97グラム

大きなもので97グラムありました。

もう6月22日前から枇杷が完熟してまして、落果しはじめていました。

まだ袋掛けをしていない枇杷の実がたくさん木にぶらさがっておりますが・・・私は治療中なので、今週は収穫できそうにありません。

完熟した枇杷は、徐々に糖度が落ちて来ています。マンゴーから糖分と香りを引いて粗目にしたような風味です。

2019年6月15日 枇杷が本格的に熟す

枇杷の収穫時期
枇杷の収穫の適期

枇杷の実がさらに熟してきました。家族が言うにはこれでもまだ完熟ではないということです。

袋掛けをしていない実は頭上で鈴なりです。ゾウムシはいつの間にかいなくなっていました。もしかしたら交尾をして枇杷の実に産卵したら、死んでしまうのでしょうか?そんな気がします。それもそうですよね、子どもの分まで大人が枇杷の実を食べてしまったら、都合が悪いですから。人間の世の中はその逆になっていますけど。

2019年6月7日 枇杷の収穫 1回目

枇杷の収穫
枇杷の収穫(1回目)

枇杷を収穫しました。まだ少々青いですが、発送するにあたり、硬いほうがいいかと思って収穫しました。

これくらいの時期(6月7日)に収穫しても糖度は一週間ほど落ちません。実も小さくなったりはしません。これが6月中旬を過ぎると、糖度が落ちて来ます。

枇杷は追熟しないとありますが、糖度は上がらないものの、青みは確実に消えて行きました。

皮の色も変化して自宅に収穫した実を置いておくとオレンジ色が強まりました。

6月7日に収穫しましたが、一週間後には、木に残っている枇杷の実が大きくなってきました。

この枇杷の実の熟期は6月15日から20日あたりではないかと思います。

袋掛けをした分は宅急便で親戚に送ってしまいました。

2019年6月2日 枇杷の試し採り

畑に行ってみると、枇杷の実がいくつか黄色くなってきましたので試し採りをしました。

枇杷の試し採り
枇杷の試し採り

写真の左側の実は袋掛けをした実なので外観はきれいです。右側の二つは無袋です。

驚くべきことに、ゾウムシちゃんがいなくなっていました!!!ゾウムシの食べる分はいっぱい置いておいたのに、ゾウムシがいなくなっていたんです。もしかして産卵後はお亡くなりになってしまうのでしょうか!?野鳥や獣は入れないようにネットで囲ってあるので、天敵は昆虫しか入れません。まさか、スズメバチ科の蜂にやられたのでしょうか?蜂もそんなにいないので、ちょっと考えにくいです。

とっても不思議。

ゾウムシは熟れた実は体質的に食べられないのかな?

枇杷の糖度測定
枇杷の糖度測定

枇杷の糖度を測りました。無袋栽培の枇杷の糖度は10度~11度の間であるのに対し、つぶ掛けの、この枇杷の実は18度もありました。

今年は大干ばつで枇杷の実にしっかり水を掛けてやれてませんので、小粒になってしまいました。

根が深いとはいえ、畑の果樹にも水やりが必要ですね。一応水は契約してるのですが、水やりをしている家族がケチなので、使い放題の水もケチってしっかりやってくれないのです。何度言っても根元にちょろっとしかやってくれず、樹冠全体に根があることすら想像できないのでイチジクも落果しまくりです。もしやガソリン代をケチっているというのでしょうか?後期高齢者になった時が、かなり心配です。

2019年5月19日 二度目の摘果と袋掛け

枇杷の実を見に行くと、ゾウムシだらけ!!!ゾウムシちゃんが枇杷の実をかじりまくっていました。なぜここまで酷くなったかというと、防鳥ネットを張るのが早すぎて野鳥が害虫を食べられなかったからだと思います。

袋に入っていなかった枇杷の実、観察してみると、上のほうの実がゾウムシに人気がありました。人間が食べても今の段階では全然おいしくないのに、ゾウムシにとってはテンション上がりまくりで交尾したくなる味のようです。

今回もゾウムシを殺すということはせずに(触りたくない)、果実袋をホームセンターに買いに行きました。ホームセンターにはリンゴとナシと桃とぶどうの白くて薄い低品質の果実袋しかなかったので仕方なく100枚530円くらいで「桃の果実袋」を買いました。

この桃の果実袋、針金が短くて太い枇杷の果丙を1周することができませんでした。それでも何もしないよりはマシかと思い、無傷の枇杷に96袋追加で袋掛けをしました。ゾウムシの食害を免れた枇杷の実が多くあったということです。

また、前回袋掛けをしたもので、実の膨らみの悪いものは袋を外して別の実に掛けなおしました。その数は5枚程度でした。やはり袋掛け後は、もしも風で袋が落ちたとしてもわかるように網で木全体を囲っておいたほうが被害が把握しやすいです。

今回枇杷のつぶ掛けに使った袋の枚数は前回と合わせて合計196袋(しっかり数えてます)!!!

網のおかげで袋が飛んで落ちるということもなかったので、網を張った効果もありました。

結実に関係ある部分を摘果して、上に実ったところはそのままゾウムシの餌とすることにしました。ぜんぶ摘果するとゾウムシが暴れそうなので・・・。

今のところ順調にいってる枇杷栽培。今回は地面の際まで網を張っているので、人間以外にこの実を盗むことはできません。

2年ぶりの枇杷の実。

果たして無事収穫に至れるでしょうか?

心配です。

2019年5月5日 ゾウムシを発見!

ゾウムシ 枇杷の害虫
ゾウムシ 枇杷の害虫

100個分だけ、袋掛けをして20日が経過しました。袋掛けをしていない実は虫に食われるなどしていました。よく見たら、ゾウムシちゃんが枇杷の実を食べていました。

連休中に防鳥ネットを張り、下からも人間さえも入れないようにしました。地面には除草シートを敷きました。

2019年4月14日 枇杷の摘果と袋掛けをしました

枇杷の花後 摘果前
枇杷の花後 摘果前

今日は小雨が降る日でしたが、枇杷の実が大きくなってきたので摘果をして袋掛けをしました。作業は私一人で3時間かかり、施肥や網張り、後片付けも含めると4時間かかりました。畑に行ってみると、枇杷の実が1cm~1.5cmくらいのサイズに大きくなっていました。今日摘果しないと、果実の生育に影響が出そうです。葉も黄色くなって、たくさん落葉してしまいましたので、果実が葉から養分を吸い取ったみたいです。

今年は全体的に果実が上に実っていまして、上を見ながらの作業が全体の半分ほどありました。普段は肩と腕を上げることがないので、結構きつかったです。

昨年はほぼすべての枇杷の実が獣か何者かに盗られてしまったため、はじめはやる気が起きませんでした。去年のことを思い出すだけで気分が悪くなりました。

まずは中段にある枇杷の実を摘果して木の周りを一周しました。そして上や下の段を二週目で摘果していきました。あとは枯れ枝を切ったり、剪定下手な家族が中途半端に切り残した枝を切り直す作業をしました。剪定する時は付け根から切って欲しいと何度言ってもわかってくれません・・・。おかえで自宅の植木も滅茶苦茶です。

花柄を除去し、一房に2果~4果に摘果しました。

摘果した後は、袋掛けをしていきました。果実袋は一色の枇杷のつぶ掛け用の袋で100枚使って、袋を使い果たしたので残りは袋なしです(今のところ)。

やっと気が付いたんですが、葉や茎が煤だらけです。これは吸汁性害虫の排泄物に黒カビが生えたのではと思います?今まではそこまで気にしたことがなかったです。スズメが頻繁に枇杷の木に来ているので、何か生き物がいるのかもしれません。観察した限りでは実に来た虫を捕まえるクモが多かったです。この蜘蛛やスズメのおかげで、今年は実が害虫から守られそうな気がします。ススについては、もっと詳しく観察する必要がありそうです。

さて、写真の説明ですが、摘果前の写真は花もぎという作業をした後なので、上に切り口が残っています。中心部の花柄(peduncle)から3本の小花柄(pedicel)が伸びていて、それぞれの小花柄に複数個の実(子房)が膨らみはじめていました。(※私には房の各部の正式名称はわからないので、説明しやすいように仮に花柄(花梗)、小花柄(小花梗)と呼ばせてもらいました。)

このままでは栄養が果実の個数分だけ分割されてしまいますので、摘果をすることになりました。この時期の果実の成長スピードは速いので、雨天でも来週に作業を延期することができないと直感しました。

枇杷の実 花がらを取り除きました
枇杷の房 (花がらを取り除きました)

次の写真は、花が咲き終わった滓(かす)を取り除く作業をした直後の状態です。咲き終わった花は枇杷にとってはいらない物なので、雨で腐ったりカビたりしてしまいます。人間にとっても袋掛けの邪魔になったり、品質が悪くなる原因になりますので、花がらを手で取り除きました。

花を取ると、果実が明確に見えて来ました。

私の場合、1つの小花柄に1果残すようにしました。
これは粒掛けをする場合の方法で、房掛けをする場合は、花もぎから別の切り方をします。

枇杷の摘果と袋掛け
枇杷の摘果と袋掛け

摘果をすると、一応、良い見本ではありませんが、こんな感じになります。この写真は果実と葉が重なることが予想されますので、ちょっと悪い見本かもしれません。

枇杷の袋掛け
枇杷の袋掛け

枇杷を袋掛けしたところです。桃の袋掛けを知っている私は口を折り返すかどうか、悩むところですが、この袋は折り返すように作られていなかったので単純に袋を被せました。

この写真も手本にするには、イマイチで、袋をかぶせた後は、袋の側面をつまんで内部に空間を作っておきます。

枇杷の袋掛け作業の完了
枇杷の袋掛け作業の完了

袋掛けが終わりました。全部で100袋を使いました。お値段にすると618円分です。これ以上袋に費用を掛けるのは、バカバカしい値段です。ビワの果実袋も安くはありません。

作業時間もお金に換算すると、1粒あたり50円くらいの元手がかかっている計算になります。スーパーで売ってる枇杷の値段はわかりませんが、大体1パック400円くらいではないでしょうか。よほどの高級品種でない限り、枇杷の栽培は手間暇かけるほど儲からなさそうです。

これからは袋の費用を抑える方法を探りたいと思います。

袋掛けの後は、鶏糞を樹冠の下に撒いて、いったんキュウリネットで風を若干予防しておきました。

本格的な防獣ネット張りは、また後日にする予定です。

網の費用も計上すると、はやり1粒あたりの枇杷の値段は・・・とんでもないことになりそうです。

しかも昨年は獣に全部やられましたので、今年の1粒の原価は100円くらいに設定しておきましょか(笑)

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