日本ホンシャクナゲ(原種)の栽培記録2018年~2019年

シャクナゲの栽培日記 2018年-2019年

ホンシャクナゲを育てた初心者の栽培日記です。日付は降順になっていますので下に行くほど古い記録を読むことができます。ホンシャクナゲの美しさは正に日本の美そのものであると思います。自然の美しさこそ、日本の美です。交配種はビジュアル的な美しさに傾倒しており美の本質ではないと思います。育てているシャクナゲは地元のホンシャクナゲ(講習会で貰いました)、筑紫シャクナゲ純白、佐渡シャクナゲとシャクナゲの植樹活動をなさっているマニアのおじい様から購入した苗木です。

2019年のシャクナゲ栽培日記

2019年5月8日 ベニカ水和剤2000倍+ベントール水和剤2000倍を散布しました

バラに殺虫剤を散布したついでに、シャクナゲの苗木にも農薬を散布しました。台木から赤星シャクナゲが芽吹いていたので欠き芽をして挿し木してみました。

2019年4月20日 ベニカ水和剤2000倍+オーソサイド水和剤を散布しました

殺虫剤なんて、まだ気が早いですが、バラがもう「待てないの!害虫に食べられたの!」と被害を受けていたので、バラに散布したついでにシャクナゲにもベニカ水和剤1袋を1Lで希釈したものを散布しました。オーソサイド水和剤の溶液が残っていたのでそれに混ぜて散布しました。

2019年4月14日 その3 接木テープを外し、カルスメイトを塗りました

ホンシャクナゲの接木テープを外しました。このままでもあと1年くらいはよさそうでしたが、シャクナゲのおじい様がテープを外すように教えてくださいましたので、家に帰ってカッターナイフで接木テープを切りました。

ホンシャクナゲの接木 切り接ぎ
ホンシャクナゲの接木 切り接ぎ

こちらは私が初めて自分で全身全霊を込めて去年切り接ぎしたホンシャクナゲの苗木です。失敗なく接木できているようでしたが、カルスがあまり出てないようです。そういうことで、念のためカルスメイトを塗っておきました。

考えてみれば、シャクナゲも牡丹のように自根を出させる植え方ができないものかと思います。そのためには、根接ぎのような方法がいいんじゃないかな?

2019年4月14日 その2 台木のアカボシシャクナゲがホンシャクナゲへの栄養を奪う

ホンシャクナゲの接木と台木のアカボシシャクナゲの芽吹き
ホンシャクナゲの接木と台木のアカボシシャクナゲの芽吹き

ホンシャクナゲかと思って放置しておいた芽、実はアカボシシャクナゲでした。シャクナゲおじい様に教えて貰ったら、2種類咲かせてることもできるそう。このままにしておくか、取っておくか、私は迷うことはなかったですが、素敵な構図になりそうなので、撮影したり、鑑賞するならこのまま咲かせるという選択肢もあったでしょう。

評判のメデール(接木テープ)は取り除くことが容易ではありませんでしたが上の写真のようにカルスが多く生じていました。普通の接木テープのほうが外れやすかったです。

ホンシャクナゲの接木


私はホンシャクナゲを優先して保護したかったので、アカボシシャクナゲの芽を切りました。切り口にカルスメイトを塗っておきました。

何とも寂しい姿になりました・・・。

またバランスを取ってくれるでしょう。

思うに剪定とは、意図的に完璧な均衡を崩して新たな均衡を作ってもらうための作業とも言い換えられそうです。

2019年4月14日 その1. エムダイファー水和剤(500倍 1回目)を散布

シャクナゲの葉の見栄えをよくするために、農薬をやりました。根には散布しておらず、葉のみの散布です。今年は2度目の散布となり、エムダイファー水和剤(1回目)を1袋を1Lの水で希釈して展着剤を入れて散布しました。

前回の散布から20日しか経っていないのですが、バラに散布しなければならなかった都合で、薬液が余っちゃってシャクナゲとツツジに散布しました。

ホンシャクナゲ、佐渡のシャクナゲ、筑紫シャクナゲ(白)、アカボシシャクナゲに使いました。

今年はマニアのおじい様から新たに1苗購入しました。吾妻シャクナゲや大和シャクナゲも、協会では定番品種のようですが、ホンシャクナゲよりも花が小さかったような気がします。大和シャクナゲはボール咲きで、おそらくは奈良県原産の品種かと思いますが、(野鳥が種子を持って北上したのか?)京都方面にも分布しているんじゃないかな?と思えてきます。この系統は、もしかしたら京都に行ったのか、あるいはそっちから南下したのか、まさかと思いますが、東北方面に行ったのではないか?と、花の特徴を見て思いました。植物が北上するのは、やっぱり野鳥なのかな~と思ったりします。


シャクナゲ協会への入会もすすめられましたが、どうみても高齢期の殿方が交流するための男の集まりなので、遠慮しておきました。

どんな趣味の集まりもそうですが、男性のオッサンが集まると女性はグループに入りづらい。女性のオバサンが集まると、男性は入りづらい。入れないということもありませんが、よほどその道のプロになりたいという人以外は、性別ごとに異なる独特の会話についていけませんので、退会していかれます。おじいちゃんだけで、仲良くしたいのですよね。その気持ちはわかります!

今年おじい様に習って分かったことは、有機質を土に混ぜないこと。あらら、私、鹿沼土に腐葉土を少し混ぜちゃいました。しまった!来週あたり、シャクナゲの植え替えをやり直そうかと思います。

2019年3月23日 オーソサイド水和剤(1回目)を散布しました

春の雨が降って来ましたので、シャクナゲの葉っぱにオーソサイド水和剤800倍を散布しました。

2018年のシャクナゲ栽培日記

2018年、シャクナゲを本格的に栽培しようと思って勉強をはじめました。

2018年7月29日 ベントール水和剤(2回目)を散布

シャクナゲの接木を袋から出して日陰で育てています。今日はベントール水和剤を散布しておきました。殺虫剤は、必要性を感じなかったのでやりませんでした。シャクナゲと向き合っている時は優しい気持ちになれるので大好きです!

2018年6月12日 密閉したホンシャクナゲも芽が出てきました!

嬉しいことに、私が自分で接木したホンシャクナゲの成功率は100%でした。おじいちゃんに接木してもらったホンシャクナゲからも芽が出てきました!シャクナゲだけでなく植物が自分をメンテナンスするには高い湿度が必要であることを知りました。

ホンシャクナゲの接木(日本シャクナゲ)
ホンシャクナゲの接木(日本シャクナゲ)
おじいちゃんに接木してもらったホンシャクナゲ

高級接木テープはテープを破って芽が出てくるという触れ書きの通り!接木テープの中から芽が出てきました。この芽は台木の赤星シャクナゲではないと思います。赤星シャクナゲの芽は赤~茶色をしているのでこれはホンシャクナゲの芽であると思います。よく見るとアブラムシみたいな変な害虫が蕾に付いてます。新芽も半分ほど食べられました。

(※ 後日談 この芽はアカボシシャクナゲでした、残念!)

ホンシャクナゲの接木(日本シャクナゲ)
自分で接木したホンシャクナゲ2号

私が自力で接木したホンシャクナゲも葉っぱが出てきました。もうしばらく袋の中で育てて置こうと思います。あまり早く除袋すると害虫が来そうなので。先日除袋したホンシャクナゲも同じ袋の中に一括して入れ直します。

佐渡シャクナゲ
佐渡シャクナゲ

佐渡シャクナゲの様子です。虫食いが酷くなってきました。ホンシャクナゲの接木も新芽が食われていましたので、佐渡シャクナゲとともにあり合わせの農薬の残り(ベニカ水溶剤)を新芽部分に散布しました。

2018年6月5日 ホンシャクナゲの葉が大きくなってきたので袋を開けました

いよいよ接木で展葉したホンシャクナゲの袋を開封しました。まだ柔らかな葉なので害虫に見つかればひとたまりもありません。もう害虫に容赦しないと覚悟を決めました。油断していると私も刺されまくって酷いことになったので農薬の使用は仕方ありません。優しいだけでいられないのが私の宿命のようです。できることならいろいろ優しくありたいと思うものの、自然という世界の中ではそれだけでは生きられません。すなわち仏教では善くない行いのせいで心病まずにおれないのが人間という生き物であると説かれていますが、その通りだと思います。生き物の殺生と無関係でいられるのは恵まれたアーバンポリスに住まう人くらいでしょう。ビーガンですら害虫をやらないと生きられませんので。


ホンシャクナゲの接木
ホンシャクナゲの接木

そして6月になり佐渡シャクナゲの葉色が濃くなってきました。佐渡シャクナゲは少々日陰に移動させました。筑紫シャクナゲはまだ葉色が明るい緑色の新葉が盛んに伸びています。

2018年5月ホンシャクナゲの接木が発芽しました

接木を行ってから何十日も経過したある日、全身密閉接ぎした接木苗から芽が出ていました。気持ちとしては袋を外して外気に晒してみたいですが、これはホンシャクナゲですので徐々に外の世界に慣らさないといけません。袋を少しずつ外す作業は梅雨が本格的になってからにしたいと考えています。上半身密閉接ぎをした接木苗は音沙汰がなかったのでヤブツバキの密閉挿しと同じ袋に入れて、全身密封に変更しました。

ホンシャクナゲの接木成功

2018年4月その3 ホムセン苗のシャクナゲの接木は失敗でした

ホームセンターで買ったホンシャクナゲの苗木の調子が去年から悪くなってきたのでシャクナゲ講座を受講した後に赤星シャクナゲに接木をしてみることにしました。しかし結果は害虫が中にいたため失敗。ホンシャクナゲは枯れてしまいました。どうやら枯死の原因はこの虫にあったようです。

ホンシャクナゲの害虫
害虫がこんなに大きく育っていました。

ホンシャクナゲの接木
ホンシャクナゲの接木

ホンシャクナゲの接木
ホンシャクナゲの接木

もともと元気がなかったのは枝の中に虫がいたからです。殺虫剤をやらないと!たいへん残念で悔しいです。

2018年4月その2シャクナゲの接木講座を受講しました

これまでシャクナゲの苗木を2本ほど枯らせてしまいましたので、シャクナゲの接木講座に行ってきて接木の技術を習得して来ました。詳しい方法などは「ホンシャクナゲの接木ページ」で説明しています。

ホンシャクナゲの接木
ホンシャクナゲの接木

葉が丸まってくると、さすがに心配になってきました。車で持ち帰る途中の振動で接木がズレたのかもしれません。

 2018年4月その1 筑紫シャクナゲと佐渡シャクナゲを栽培しています

以前からホンシャクナゲを探していたのですが、結局ホームセンターにはホンシャクナゲが入ることは滅多になくて、筑紫シャクナゲと佐渡シャクナゲという日本シャクナゲの苗木を買いました。筑紫シャクナゲは西日本原産の原種系のシャクナゲで、白花はその変種のようです。佐渡シャクナゲについてはわかりませんが、新潟の佐渡の自生種を増殖(?)販売したものかな?と思います。育てていてわかったことは、筑紫シャクナゲは強健で害虫にもさほど好まれないのに対し、佐渡シャクナゲは害虫に葉を食害されるのでベニカ水和剤という殺虫剤を使用しました。

筑紫シャクナゲ
筑紫シャクナゲ

佐渡シャクナゲ
佐渡シャクナゲ(2018年に地元の園芸店で購入)

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