柿の有機栽培の記録 2019年-2020年 富有柿と次郎柿と麗玉の栽培日記

柿の木の栽培日記

有機栽培で柿を育てています。品種は晩生の富有柿と中生の次郎柿、そして新たに植えた極早生の麗玉です。次郎柿の収穫は12個(10月24日時点)。富有柿の収穫量は7個!今年は花粉が無く貧産となりました。2020年、初めて麗玉を収穫することができました!今まで食べた中では太秋が一番好みの風味でした。

2020年12月30日 次郎柿と富有柿と麗玉柿に雪が積もりました!

富有柿の木に雪が積もった様子
富有柿の木に雪が積もった様子

2020年の大晦日は数年に一度の寒波が来ました。富有柿の木にも雪がたくさん積もりました。

次郎柿の木に雪が積もった様子
次郎柿の木に雪が積もった様子

次郎柿の木の様子です。防鳥ネットを張ったままなので年内に剪定できませんでした。

麗玉柿の木に雪が積もった様子
麗玉柿の木に雪が積もった様子

麗玉の木の様子です。花粉提供樹として今年は活躍してくれました。

今年はトアロー水和剤を使うべきだったのに、生長期に使えず柿の品質が悪くなり家族の評判が悪くなってしまったこと大反省しています。

2020年12月12日 富有柿を収穫しました!

今年は我が家で柿の需要がなかったみたいで売れ残ってしまいました。残りの富有柿を収穫したものの、10個くらい食べた残りは捨ててしまいました。どうやら柿ではなくおいしいリンゴのほうに興味関心が移ってしまったみたいです。無念。そういうわけで、この冬は大きく柿を剪定しようと思います。もしかしたら市場の反応もこんな感じで農薬が少なくて済む柿より農薬いっぱい使わないと栽培不可能なおいしいリンゴが好まれるかもしれませんね!

2020年11月13日 次郎柿と富有柿を収穫しました!

次郎柿の収穫 有機栽培
次郎柿の収穫 有機栽培

10月の麗玉の初収穫から1か月が経ちました。次郎柿の葉がすべて落葉してしまい、収穫時期である11月上旬に収穫することができなくなってしまいました。予定日から10日以上が経過した11月14日頃、次郎柿を収穫しました。

今回収穫した次郎柿は13個です。

旬を通り過ぎて果肉が若干軟らかくなってしまいました。糖度計で糖度を測定すると12度~13度程度と、好調の時の糖度より2度ほど低くなってしまいました。

夏場の草刈りができなかったことや夏季に追肥ができなかったこと、病気による早期落葉で木に栄養が回らなかったことが原因だと思います。

富有柿の収穫 有機栽培
富有柿の収穫 有機栽培

ついでに、富有柿を収穫してみました。一般的なこの品種の収穫期はまさに今からが旬です。こちらの品種も病気や害虫により早期落葉してしまいました。

柿栽培は本当に難しいと思います。もっと手間暇かけてあげなければ売り物みたいな糖度になりません。そして無農薬栽培は無理だと実感しています。次回は有機栽培でしっかりと管理したいと思います。

2020年11月13日 次郎柿を試し採りしました!

次郎柿の収穫 有機栽培
次郎柿の収穫 有機栽培

家族が勝手に次郎柿を早採りしてしまいました。渋が抜けきっておらず、食べた人が腹痛を起こしてしまいました!

収穫時期はしっかり守りましょうね。

2020年10月11日 柿の麗玉を収穫しました!

柿の麗玉の初収穫!有機栽培
柿の麗玉の初収穫!有機栽培

ようやくまともな麗玉を初収穫することができました。堅さもあるので品質は大丈夫だと思います。農研機構のページによると、麗玉の収穫の盛時は10月22日頃らしいです。それよりも10日も早くに収穫してしまいました!

柿の麗玉の初収穫!
柿の麗玉
243g 178g 216g

今回収穫できた麗玉は全部で3個でした。これが今年のすべてで、もう柿の木には麗玉の実は残っていません。果実の重量はカタログスペックの278gよりは小さいです。今年収穫できた麗玉は全部で6個ありました。そのうちトロトロだったのが2個。トロトロになりかけのものが1個、まともな柿は3個だけでした。

調べてみると、害虫がいる実が早く熟すらしいです。そういえばへたの内側に白いカイガラムシや、実の表面に幼虫さんがいた実がありました。やはり生育期間中も何らかの対策をしたほうがよさそうです。私が考えるに、柿が早く熟す原因は二酸化炭素か何かに触れたからだと思います。多分それしか理由が見当たりません。単なる推測です。だから要するに、害虫さえいなければ柿が早熟することはないかもしれません。

この害虫対策には「ヘタムシコン」というフェロモン剤や、冬季の樹皮剝皮が友好らしいです。

(参考ページ: カキノヘタムシガ[カキミガ] | 農業害虫や病害の防除・農薬情報|病害虫・雑草の情報基地|全国農村教育協会)

住友園芸のページには有機リン系の殺虫剤が挙げられていました。猛毒なのだから、そりゃ何でも効くでしょうよと思いましたヨ。

日本農業新聞のページには「バークストリッパー」が岐阜県で使われて有効性があるらしいと書かれていました。どんな物か見てみると、高圧洗浄機のノズルが水圧で回転しているだけのような品物でした。とはいえ、一歩間違えば身体に穴が開きそうな危なそうな危険な道具です。

私はチョウ目害虫に効果のある有機栽培用の農薬の使用を検討したいと思います。

収穫前の次郎柿の様子
収穫前の次郎柿の様子

次郎柿の様子です。先週あたりにはまだ葉が残っていたのですが、この日に畑に行ってみると葉が散ってなくなっていました。写真に写っているようにイラガの繭が付いています。夏場にトアロー水和剤(有機栽培用の農薬)でも散布しておいたほうがよっかったなと思いました。散布時期は、8月上旬がいいかもしれません。

次郎柿は来週あたりから収穫しようと思います。この次郎柿の四角い形が気に入ってます!

柿はいかにして収穫間際まで葉を残しておくかが肝心だと思います。

2020年9月26日 柿の麗玉を収穫しました!

柿の麗玉の初収穫 有機栽培
柿の麗玉の初収穫 有機栽培

やはりこの日も麗玉は早熟でふにゃふにゃ、とてもとても食べられたものではありません。といってもトロトロの柿が好きな人にはちょうどよいかもしれません。どうして早くにトロトロになってしまうのか!?

2020年9月20日 柿の麗玉を収穫しました!

柿の麗玉の初収穫 有機栽培
柿の麗玉の初収穫 180g
有機栽培

畑に行ってみると麗玉の一部が赤くなりかけてみました。気になったので触れてみると軟らかい。これはもしかして早熟しておいしくないやつでは!?と思って収穫してみると、やはり早くに軟らかくなってしまったようです。糖度を測定してみると15度あり食べてみると甘味がありましたが、柿としては早くに熟してしまい、とても品質が悪いです。

2020年8月2日 柿の麗玉の様子です

柿の麗玉の栽培の様子
柿の麗玉の栽培の様子

ようやく初結実してくれた柿の麗玉。生理落果を心配していましたが、しっかりと実が大きく育っています。気になるのは葉の病気です。今年の栽培期間中は無農薬なのでどの程度の耐病性があるか観察したいと思います。

2020年5月31日 柿の麗玉の花が初めて咲きました!

柿 麗玉の花
柿 麗玉の花

畑に行ってみると柿の麗玉の花が咲いていました。麗玉は植えてから初めて咲きました!!!この品種は単為結果するので受粉樹がいりません。今年は初めての味見が期待できそうです!

富有柿の花
富有柿の花

こちらは富有柿の花です。他の品種の花粉が必要です。麗玉が来るまでは30メートル離れたところに植えてあるよそのおうちの土着品種の花粉頼みでなかなか結実が安定しませんでした。今年こそしっかりと実ってもらいたいものです。

次郎柿の花
次郎柿の花

次郎柿もまた花粉を要するので、麗玉の開花は大きな助けとなるはずです!!!今年こそ安定結実に希望を託したいです。

2020年5月23日 イオウフロアブルを散布しました

花が咲いてしまう前に、すべての柿の木にイオウフロアブルを散布しました。説明書にはうどんこ病に適用とありました。ゴーグルと最高レベルの防護マスクをして散布したら全然におわなかったです!本当は落葉用に対する効果も期待しています。実のところ、手持ちの農薬、銅水和剤のクプラビットホルテは柿に登録が無かったことがわかり使ったらいけない感じがしたので使用をやめました。前にド素人で無知だったので数年前に一回使ったような気がします・・・赦してもらえるでしょうか。同じ銅水和剤でもICボルドーは柿に使ってもよいのですね。この違いって一体!?

2020年5月16日 麗玉に初めて蕾が付きました

雨の中、畑に行ってみると柿の木に蕾が付いていました。期待の極早生品種、麗玉にもいくつか蕾が付いていました。麗玉は確か単為結果する品種だったので結実性が良いかもと期待しています。そろそろ有機栽培用の農薬(銅水和剤)を散布する時期なのですが、雨ばかりで天候がよくなりません。散布時期を逸してしまったかもしれません。

柿麗玉の蕾 柿の栽培記録
麗玉の蕾

富有柿の蕾 柿の栽培記録
富有柿の蕾

次郎柿の蕾 柿の栽培記録
次郎柿

次郎柿はやや黄色の葉っぱでした。

2020年5月5日 麗玉の若木を誘引しました

すべての柿に新芽が出て来ました。麗玉は直立気味になっていましたので紐で誘引することにしました。でも大きな枝を引っ張ったらポキッと折れてしまいました!もったいないことをしました!大体3方向に主枝となる候補の枝を誘引しました。連日の農作業がなかなかのハードワークで写真を撮ってる余裕がありませんでした。

2020年3月20日 剪定後の柿の木の様子

富有柿の木の様子 剪定後
富有柿の木の様子(剪定後)

今日から春になり真冬の寒さが去りました。暖かくなったので2月頃に柿の木の写真を撮りました。

富有柿です。幹にコケのようなものが付いています。

次郎柿の木の様子 剪定後
次郎柿の木の様子(剪定後)

次郎柿です。樹勢は富有柿より弱いです。大きく剪定して新しい枝の発生を促しました。作業しやすいように通路にあたる部分は剪定してあります。超コンパクト栽培です。

麗玉柿の木の様子 剪定後
麗玉柿の木の様子(剪定後)

麗玉の様子です。直立過ぎて誘引しないと枝が固まってしまいそうです。単為結果する大雅も欲しかったけど、既存の苗木を切り倒さないと植える場所がもうありません。

2019年12月28 剪定しマシン油乳剤を散布しました!

年内ですが、寒いのは嫌なので、早めに剪定を終えてしまいました。イラガの繭がこれでもか!というほどたくさんくっついていたので、処理するのが大変でした。それでも取り切れなくて、続きの作業は翌年になりそうです。

剪定後に、マシン油乳剤を散布しました!

2019年11月24日 富有柿の収穫が終わってしまいました

残念ながら富有柿も貧産でして、早くに終わってしまいました。おそらくは、やはり落葉病と花粉が貰えなかったことが理由だと思います。

正直いって落葉病や害虫のせいで富有柿を無農薬で作ることは甚だ困難であるように思います。

2019年11月10日 富有柿を収穫しました!

富有柿の収穫 有機栽培 家庭菜園

畑に行って富有柿をすべて収穫しました。今年は花粉が貰えなかったみたいで、病気でほとんど落果したので収穫量はこれだけしかありません。

今年の富有柿の味はイマイチでして、次郎柿のほうがおいしかったです!

木を観察するとイラガの繭がたくさん付いています。刺されないためにも冬の間にしっかりやっつけておこうと思います。

柿の栽培は簡単なようで難しいですね。

2019年10月20日~23日 次郎柿を本収穫しました!

次郎柿の収穫(有機栽培)
次郎柿の収穫(10月20日)

次郎柿が軟らかくなりはじめたので、収穫しました!

次郎柿の収穫2(有機栽培)
次郎柿の収穫(10月23日)

3日後にも収穫!写真右上の条紋がたくさん入っているほうが甘いかしら!?

次郎柿の旬は当地にて10月下旬のようですね!

次郎柿の味はおいしいです。ですが、太秋と比べると、堅さが持続しないみたいです。 市販の甘秋と比べても、栽培メリットを感じにくいかも。

今の時期、大手スーパーには和歌山県産の「平核無」ばかりが売られています。

柿の産地の人を除く一般ピープルは「柿=平核無や利根早生」と思い込んでいるのではないでしょうか!?

2019年10月13日 次郎柿が収穫間近になりました!

次郎柿の栽培の様子(有機栽培)
次郎柿の栽培の様子(有機栽培)

畑に行ってみると、柿の実がオレンジ色に着色していました。次郎柿を試しに1個収穫して食べてみると、まだ堅かったものの、甘味は十分ありました。

富有柿の栽培の様子(有機栽培)
富有柿の栽培の様子(有機栽培)

今年(2019年)の富有柿の様子です。今年は20メートル離れた場所にある町内の他の在来種の花粉をほとんど得られなかったので実のりが悪かったです。イラガも大発生したらしく、枝に卵形のイラガがたくさん付いていました。

富有柿も太豊のような同時期に熟す品種と比べて、特に際立った長所もない気がします。

極早生の麗玉が大きくなってきたので来年あたり花が咲くのではないかと期待しています。

2019年9月28日 トアロー水和剤を散布しました

あまりの忙しさに写真を撮れませんでしたが、イラガが柿の木に大量発生していました。そういうわけで、やむなくトアロー水和剤を散布しました。8月のうちに散布しておくべきだったと思いますが、台風が何度も来たので薬剤が流れやすいBT剤を散布するのは割に会わないと思っていました。イラガ以外にも、すす病や落葉病も出ていまして、BT剤だけでどうにかなる状況ではありません。

2019年6月9日 柿の実がなっていました

柿は栽培容易でそこそこご高齢の方なら(日本人のほとんどが姓をもたない農民出身ですから)どこにでもある果物であるように思っているかもしれません。


次郎柿の実
次郎柿の実

富有柿の実
富有柿の実

次郎柿も富有柿も写真を見ただけでは区別できません。次郎柿のほうが樹勢が弱く、葉も黄色い(栄養不足)です。

2019年5月6日 部分的にイオウフロアブルを散布しました

実験的に、一番大きな富有柿以外の柿(富有柿B、C、麗玉)にイオウフロアブルを散布しました。イオウフロアブルは柿に対し「うどんこ病」の登録のみですが、これで落葉病の出方などを観察・比較します。前回の散布から一週間しか経過しておらず、散布時期としては適切ではないと思いつつ、他の果樹との同時散布なので柿にも散布してしまいました。ちょこっと昨日のトアロー水和剤も薬液に混ざっていますが、薄いので効果はないでしょう。

いずれも有機JASの農薬です。

2019年5月5日 柿の麗玉を誘引しました

麗玉の枝が上を向いていましたので、斜め方向に紐で誘引しました。水平に誘引すると枝の強度が下がりますので、斜め上にしました。

2019年4月28日 銅水和剤を散布

柿 麗玉
柿 麗玉の芽吹き

新しい葉っぱが出て来ましたので、先駆けて銅水和剤(クプラピットホルテ)を散布しました。雨前散布で、3日連続で雨の予定です。

これまでのわずかな経験では、このスタート時にしっかり防除できているかどうかが今後の状態に違いが出て来ることがわかりました。

というわけで、若葉の状態のうちに、なるべく防除しておきたいと思います。

多分慣行栽培用の農薬を使ったほうが確実なのでしょう。でも、カキは有機栽培で粘りたいと思います。

農薬を散布しながら思いました。

「有機栽培はとても贅沢!無農薬は貴族の食べ物!」

なんちゃって。

我々庶民が口にする食べ物としては、本当に贅沢だな~と思います。

なるべく農薬を使わない栽培を心がけてますが、バラやリンゴ、ナシは完全にキツイ農薬を使わないと栽培は無理でした。

柿も微妙なところで、やはり商業生産となると殺虫剤を使わないと売り物にならないと思います。

やってみてはじめてわかる、有機栽培ですら育てることの難しさ。

2019年4月13日 柿の木が芽吹いてきました

富有柿の有機栽培 芽吹き
富有柿

桜が満開の4月13日、柿の芽が出て来ました。

2019年3月19日 もうすぐ春になる麗玉の様子

柿の麗玉
柿の麗玉

麗玉が落葉した様子です。剪定は1か所だけ行いましたが、あとはそのままにしています。幼木のうちは、大胆な剪定をせずに、見守りたいと考えています。栽培のプロなら、早々に2~3本亜主枝を開帳させるのかもしれませんね。

でもこれまで柿を育てて来た経過から、亜主枝が少なすぎると枝の負担が大きくなって支柱が必要になるのではないかと懸念しています。また、亜主枝を地面と平行にすることで、直立枝が多く発生することも考えられます。別に直立枝が悪いというわけではなく、むしろ都合がいいこともあるでしょうから、あまり深く考えたことがないので、このことについての考察は保留にしておきたいと思います。地元には亜主枝を地面となるべく平行にしてコンパクトに育てている人もいるようです。

なるべくフレッシュな枝を、ずっと更新していきたい私としては、亜主枝に何十年も同じ枝を使うことは都合が悪いのではないかと仮説を立てました。

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