実梅の有機栽培の記録 2019年-2020年 開花時期が揃ってミツバチがキターー!

梅の木の栽培記録

青梅や完熟梅の栽培日記です。有機栽培で育てています。品種は小粒南高梅と、小梅(品種不明、ホームセンターで購入したので常に売られている竜狭小梅あたりと推定)、大実梅(品種不明、ホームセンターで購入したので常時売られている白加賀と推定)、超大粒梅(品種不明、先祖伝来の木)の4品種です。観賞用の盆栽梅も栽培しています。2020年の収穫量は大粒の梅が1365g、小粒南高が547g、小梅が300gでした。収穫した梅の実はジュースに加工し、舌鼓を打ちました。

2020年12月30日 梅の木に雪が降りました

剪定した小梅の木に雪が積もりました
剪定した小梅の木(品種不明)に雪が積もりました

2020年の大晦日は数年に一度の寒波が来るという天気予報が当たり、梅の木にも雪が積もりました。

剪定した大実梅の木に雪が積もりました
剪定した大実の梅の木(品種不明)に雪が積もりました

こちらは剪定を終えた大粒の梅の木です。品種はわかりませんが、樹皮と花の特徴、ホームセンターにある品種を総合すると白加賀かもしれません。

今回は既に剪定を終えて、大胆にも大きな枝を切ってしまいました!というのも2メートル程に伸びた大きな枝が他の枝の日陰となり他の枝の徒長を促進すると困るからです。梅の木の低樹高栽培が私の目標でもあるので、収穫量が減ったとしても樹高を低くしておきたいです。

剪定した小粒南高梅の木に雪が積もりました
剪定した小粒南高梅の木に雪が積もりました

この品種は既に一部に花が咲いており、とても早く開花するので他の品種の受粉樹としては開花時期が合いません。そのせいか実付きも毎回イマイチでして、カイガラムシが繁殖しやすく肥料(愛情)が足りないのかもしれません。

小粒南高梅もこの頃扱いが難しくなってきており生産性と樹高のバランスを取ることが難しくなってきました。

こちらは3本主枝の開張性の樹枝にしておりましたが、開張させる分岐点を誤ったと思っています。

2020年12月27日 梅の木にマシン油乳剤を散布しました

ウメシロカイガラムシ対策にマシン油乳剤を散布しました。有機JAS規格の範囲内の農薬です。有機栽培です。

2020年12月7日 梅の木を剪定し、トアロー水和剤を散布しました

チョウ目害虫対策にトアロー水和剤を散布しました。有機JAS規格の範囲内の農薬です。有機栽培です。といってもこの時期に効くとは思っていませんけど他で余ったので使いました。

2020年7月24日 梅シロップとその梅を使った梅干しが完成しました!

自家製梅干し 梅ジュースの梅を使った梅干し

梅ジュース(梅シロップ)を抽出した梅で作った梅干しです。塩分控えめに作れるところは良いと思います。ただちょっと後悔しているところがあり、赤紫蘇を入れたことで有機栽培梅干しを名乗れなくなったのです。市販の赤紫蘇(揉み紫蘇)の値段は250円くらいだったと思います。その紫蘇を少しだけ使ったので実質の費用は50円にも満たないかもしれません。費用面ではそれほどの負担はなかったものの、微妙に納得いかず。でもこの赤紫蘇は「なんちゃって京の柴漬け」が作れますので便利ではありました。柴漬けの作り方は超適当でミョウガも加えます。

自家製梅ジュースの素 有機

こちらは「自家製梅ジュースの素」です!有機を名乗れるのかな!?でも氷砂糖って有機栽培じゃないからダメなのかしら。殺菌して濾過するため一度火を通しています。

8月を過ぎましたがまだ開封していません!果物が尽きてから飲もうかと思います。

2020年6月13日 大実梅を収穫しました!

大粒の実梅の収穫 有機栽培
大粒の実梅の収穫 有機栽培

大粒の梅(たぶん白加賀)を収穫しました!畑に行ってみると1粒だけ落ちていて虫に食われていたのでこれを収穫の合図と捉えました。今回収穫できた梅は1375gでした!市販の価格にして1,000円程度の価値があるかと思います。そうはいっても有機栽培ですからとっても汚いところもあって商品としての本当の価値は他の人が決めてくれないとわかりません。

この梅の実を1週間ほど部屋に置いておいたらよい芳香が漂ってきました。そしてすべての梅の実を砂糖漬けにしてエキスを抽出しました。

2020年 斑点病対策が成功の秘訣

この春は何とかして斑点病を防ぎたいのですが手立てがまったくありません。袋掛けをするわけにもいきませんし。梅の実に植物油か何かを散布しようと思ったのですが、果粉が少ないためか、中に浸透してしまうので何も手の打ちようがありません。方法はハウス栽培や雨除け栽培が考えられますが、支柱を立てるために単管パイプを地面に埋めてコンクリートを流し込んで固定するという土木作業を要するのでスキル0の私にはまず無理でうん万円(一生分の梅干し代が)かかります。

2020年6月9日 小粒南高梅を冷凍しました!

先週の収穫から10日が経過しました。しかし小粒南高梅が冷蔵庫内で追熟することはなく、へたや病斑を取り除いて冷凍することにしました。本音では梅干しを作りたかったのですが、観察していると追熟する気配がなく、そのまま傷んでしまいそうだったので梅ジュース用とすることにしました。

梅干しのコスパを比較(手作りVS既製品)

地元の直売所に行くと、福井県の三方産の種無し380gの潰れ梅(昨年度産)が500円(1gあたり1.31円)で売っていました。梅干しの食料品店での価格は500gで1000円程度(1gあたり2円)でした。イオンでは完熟梅の店頭価格が1kgあたり780円(1gあたり0.78円)、他店では1kg1000円(1gあたり1円)でした。

つまり、種子の重さを差し引くと、スーパーで完熟梅を買って自宅で梅干しを作るよりも、お気に入りの農園の潰れ梅を買ったほうが自宅で梅干しを作るよりもお買い得であるといえました。梅干しを作るには紫蘇や塩を買わないといけませんからね!

あ、でも買った梅が中国産かもしれないというリスクはあるかもしれませんが、同じ農園で作られた潰れていない梅のパッケージの裏には国産と書かれていたので、価格などを考えると多分国産だと思います。100gあたりの塩分は19g!結構きついですね。

結果として梅ジュース用の梅が畑で確保できてよかったと思います。

2020年5月31日 小粒南高梅を収穫しました!

小粒南高梅の収穫 有機栽培 2020年5月31日
小粒南高梅の収穫
547g

小梅の収穫に続いて小粒南高梅を収穫しました。本当は来週の収穫がベストなのですが、果実が汚れそうな気がしました。いいところに実がなっている梅は赤く着色してやや熟しかけていました。この状態では数日後に自然落果することが予想されました。完熟梅を出荷するなら落ちた実を拾うらしいです。素人の私には梅の実を拾うためのシートに費用をかけるわけにもいかないのでまだ青いうちに採ってしまいました。

2020年の梅の実の小売り価格をチェック!

食料品店に行くと、既に古城が1袋1280円、南高が1袋780円で売られていました。いったいどれくらいの重さかわかりませんが、見た感じでは1袋500gくらいの価格だと思います。なぜか古城のほうがいいお値段でした。小梅は1袋980円でした。

2020年5月24日 小梅の実を収穫しました!

小梅の収穫 有機栽培

小梅の収穫
300g

畑に行ってみると、小梅の木がアブラムシだらけ、テントウムシの幼虫さんだらけになっていました。隣に植えてある小粒南高や大粒梅(たぶん白加賀)の木はまだそこまで虫らだけになっていませんでした。汚いなぁ、そんなところに手を突っ込んで梅の実を採るのは嫌だなぁと思いながら、ビニール手袋を装着した手で梅の実を取りました。

テントウムシとその幼虫がアブラムシをお腹いっぱい食べてくれているので、梅の実はアブラムシの排泄物だらけになっていました。

梅の実を持ち帰り、歯ブラシ(新品)を使って1粒1粒磨いて行きました。その写真がコレで、そこそこきれいな実になりました。ただし、実をこすると常温ではダメになってしまいますので、すぐに冷凍するか冷蔵しなければなりません。出荷用の実は私の真似をして絶対こすってはいけませんよ!!!常温で置いておいた分(追加で採って来た180g)はすぐに皮が傷んで来ました。

2020年の小梅の収穫量は480gありました。趣味栽培としてはちょっと物足りないです。できれば1kg~2kgくらい欲しかったです。コンパクト栽培では仕方ないのかな。昨年の大失敗を思えば有機栽培(生育中は無農薬)でこの品質、上出来でした!

2020年5月17日 来週あたりが青梅の収穫時期に!梅の木がアブラムシだらけになりました!

小粒南高梅の実 梅の木の有機栽培
小粒南高梅の実 梅の木の有機栽培

畑に行ってみると、梅の実がずいぶん大きく膨らんでいました。早く収穫してきれいな実を利用したいと思いました。青梅として利用する場合、収穫時期は来週あたりになるのではないかと思います。5月24日に収穫してもよさそうですが、今年は5月31日まで待つことにしたいと思います。

小梅の実 梅の木の有機栽培
小梅の実 梅の木の有機栽培

小梅の実です。カリカリ梅として使うならもう今すぐ採ったほうがいいと思います。この日は「和歌山県産の小梅」が食料品店に入荷していました。おそらくこの小梅の収穫時期は来週、5月24日頃だと思います。梅干しとして使うのであれば5月31日が収穫適期だと思います!!!

小梅の木に害虫アブラムシと益虫ナミテントウムシ
小梅の木 害虫アブラムシと益虫ナミテントウムシ

早く梅の実を収穫したい理由がこの写真にあります。もう梅の木は灰色の小さなアブラムシだらけになっています。しかしよく見るとテントウムシがアブラムシをむしゃむしゃ食べています。アブラムシにとってテントウムシは天敵です。おそらく5月17日から5月24日までの1週間でかなりのアブラムシをテントウムシが捕食してしまうと予想しています。

以前は新梢を折って対応していましたが、考えを改めました。今では畑にいるテントウムシの数がかなり増えたのでアブラムシを見ても精神的な嫌悪感を感じません。初めて見た時は背筋が凍ったものですが、植木鉢で植えている盆栽の梅の木ですらテントウムシが卵を産みに来たので梅の木には必ずテントウムシも来るものだと思うことにしています。

ウメエダシャク シャクトリムシ 黒と黄色の幼虫 梅の木
ウメエダシャク シャクトリムシ 黒と黄色の幼虫 梅の木

梅の木に謎の幼虫さんがいました。調べてみるとウメエダシャクという蛾の幼虫らしいです。葉っぱを少し食べるだけなので害虫ではありません。

2020年4月25日 梅の実が膨らんできました!

畑に行ってみると、梅の実が膨らんで来ました。受粉相性というものがあるらしく、何となく今育てている3点セットは相性が悪そうです。小梅は小粒南高梅の花粉がよく効いたみたいですが、それ以外は全然ダメそう。

大実梅(白加賀と推定)の結実状況
大実梅(白加賀と推定)の結実状況

品種不明の大粒梅(白加賀と思われます)の様子です。2mほど上にいっぱい実が付いているものの、私の栽培方針に合わないのでこの枝を切ろうかどうか悩んでます。実付きがあまりよくない種類で世話が焼ける品種です。

小梅の結実状況
小梅の結実状況

品種不明の小梅です。こちらは豊産性であるものの、受粉相性がよくないのでなかなかたくさん実がなってくれません。

小粒南高梅の結実状況
小粒南高梅の結実状況

小粒南高です。実が少ないです。3品種ともに受粉相性がよくなくて困ってます!!!そうはいっても育てる場所がもうありません!梅は大好きなので本当に困りました!

2020年3月15日 大粒の梅の木から甘い匂いがしました!

大実梅の花
大実梅の花

畑に行く途中、道を歩いていると何だか花の甘い香りがしてきました。匂いをたどってみると、なんと私の畑に植えてある大実梅(大粒の梅)の花が強く香っていました。小梅と小粒南高梅の花はほとんど咲き終わっていました。

ついでにウメシロカイガラムシを棒でこき下ろして来ました。全部は取り切れないので、できるところだけ。

2020年3月7日 斑点病対策にビニール掛けはどう?

これまで落葉果樹を被覆したことはなかったのですが、今回はビニールを掛けることも検討しています。

2020年2月24日 再度、人工授粉と酷い箇所だけマシンアブラ乳剤を散布

畑に行ってみると、まだまだ梅のお花が咲いたままでした。大実の梅の木も開花がはじまり2分咲きほどになっていたので人工授粉をすることにしました。今年は暖冬で開花の揃いも良く、しかも「日本ミツバチ」が梅の花に来ていました。

前回の農薬が少し残っていましたので、大実梅の一部分にマシンアブラを散布しました。すべてにかけると影響が出そうだったので・・・。そしてこの日は早朝に-1度を記録したものの、日中は暖かく暑いくらいで剪定をしました。やはり日差しが暖かいと体力を消耗しなくていいです。他の品種にはやっていないし大実梅も花がほとんど咲いていないので、ミツバチに対しての影響はたぶん、大丈夫でしょう。

2020年2月16日 小粒南高と小梅の花が満開になりました

畑に野菜の収穫に行ってみると、小粒南高と小梅(品種不明)が満開になっていました。残念ながら雨が降っていましたので受粉の機会は下がってしまいました。

大実梅(おそらく白加賀)の蕾
大実梅(おそらく白加賀)の蕾

大きな梅がなる品種です。開花は遅いです。

小梅の開花(満開)
小梅の開花(満開)

こちらは小梅です。たくさん花が咲きました。

小梅の開花(満開)
小梅の木

小梅の樹形はこんな感じにしてあります。たくさん欲しいと思っていないので私の身長サイズに仕立ててあります。剪定の労力もいりませんし、剪定ゴミも少ないです。

小粒南高梅の開花(満開)
小粒南高梅の開花(満開)

小粒南高梅の花です。

小粒南高梅の開花(満開)
小粒南高梅の木

小粒南高の木の様子です。都合で4本開張型にしています。完璧にはできませんが、上部は手が届かないのでもうちょっと下で実って欲しいなと後悔しています。木を大きくし過ぎると他の果樹の日当たりが悪くなるので、やはり低く仕立てたいです。

そして、なぜ小粒がいいかというと、粒が小さいから塩分取りすぎを予防できるというところが良いのです!

2019年の梅の栽培は大失敗!

実は、2019年の梅の栽培は大失敗に終わりました。なぜかというと、3本あるうちの2本の結実時期にイオウフロアブルを散布してしまったのです。とても食用とはできず廃棄することになりました。これで農薬に対する考え方がまた変わり、なるべく工業油を使った農薬は有機栽培とはいえ、春から秋の間は使わない方向でいこうと思っています。

2019年12月28日 剪定してマシン油乳剤を散布

まだちょっと温かさがあり作業がしやすかったので、梅の木を剪定してマシン油乳剤を散布しました。今年はウメシロカイガラムシの出は抑制されていました。テントウムシが冬眠していたので、ちょっとかわいそうかなと・・・思いつつ。

今年の剪定基準は「農業機械が通れるように」という家族の要望が前提で剪定を行いました。三本主枝の開心形にしていた小粒南高や、小粒梅は通路に出ている枝を大きく切ってしまいました。残念ですが、しっかり剪定して作業効率を高めないと、無駄な農作業が多くなってしまいますので、やむを得ません。

2019年12月上旬 大粒の謎梅の品種はおそらく白加賀であると思う

ホームセンターでちょくちょく観察した結果、手持ちの苗のひとつが白加賀である可能性があることがわかりました。豊後は幹に白い筋がたくさん入っているのに対し、白加賀の幹はツルツルの赤茶色であること、着色しないこと、ヤニ果が出て青梅の風味はとても不味くて梅酒に適さないことや、地元のホームセンターには南高など以外の品種はさほど入荷していないことなどから、おそらくは白加賀であると思います。

今年の反省として、果実に農薬は絶対にかけないことを学習しました。完全に無農薬は不可能なので、冬季は散布せざるを得ませんが、春から収穫にかけては無農薬で我慢することにしました。仮に斑点が出たとしても、加工時に取ればいいかと・・・。

いや・・・雨よけをしたらどうなるのだろう????

梅栽培で雨除けをするという発想をこれまで思いつかなかったので、ビニールで全体を覆えば、ひょっとして何とかなるんじゃないか?と思いつきました。花後から被せておけば、アブラムシも細菌も付かないんじゃないかしら?

やっほ~!!!

な気持ちです。

これはいいことを思いつきました。

樹幹を拡大するつもりはないので、仮に新梢がぐちゃぐちゃになったとしても問題は無いかもしれません。

2019年9月28日 トアロー水和剤を散布しました

他の果樹に散布したついでに梅の木にもトアロー水和剤を散布しました。名目上はハマキムシの予防です。他にもどんな効果があるのか見極めたいと思います。

2019年6月23日 最後の大粒の梅を収穫し、適期が今だと判明しました

大実梅の収穫
大粒の実梅(品種不明)の収穫(247グラム)

謎の大実梅の実を収穫しました。イオウフロアブル(有機JAS用)がかかっているので黒星病も出ていません。イオウの匂いは雨で流れ落ちてしまったようです。果たして食用に使えるかな・・・残留農薬が心配です。梅の実に農薬をかけるという行為は、初めて試してみたものの、結果として斑点が出なくても、どうにも納得がいきませんでした。

この梅、3日後には黄色く熟して「とてもいい香り」が漂っていました。

梅干しにしたら最高の風味になること間違いなし!

2019年6月17日 梅シロップが完成しました

自家製梅シロップ
自家製梅シロップ

梅の実を砂糖漬けにしてから一週間ほど経ちました。ある程度エキスがでていましたので、エグミが出ないうちに梅シロップ(梅ジュースのもと)を取り出すことにしました。

自家製梅シロップの完成
自家製梅シロップの完成

目の細かい網でエキスを濾して、鍋で加熱して殺菌しました。この過程で梅のエキスの色が透明から琥珀色に変わりました。出来上がった梅シロップはワインが入っていたボトルに入れて冷蔵庫で保管しています。

豊後系と思われる梅が入っているので以前作ったものより香りがありますが・・・砂糖が多すぎて甘すぎました。しかし砂糖をたくさん入れないと浸透圧でエキスが出て来ません。今回はエグミの無い梅エキスができましたよ!

前にも述べたように、梅の皮の黒星病のところは剥いてあります。

6月20日になると、南高梅の(百貨店などへの)売れ残り(3L)がイオンにも並ぶようになりました。そちらは有機リン系の農薬が付いているとはいえ、梅干しにしたらとてもおいしそうです。

2019年6月12日 梅を砂糖に漬けました(梅シロップづくり)

梅の実がやや黄色く皺(しわ)が寄ってきましたので砂糖漬けにして梅シロップを作ることにしました。黒点病のある皮を剥いて、700gになった梅の実に対し甜菜糖240gと氷砂糖260gで漬けました。梅干しも欲しかったけど、梅干しをするほどの収穫量ではなかったので、簡単に作れるシロップにしました。アルコールに漬けるという方法もありますが、健康のためにお酒は滅多に飲まなくなったので、ジュースにしています。

梅の皮を剥いているときに「何か石油臭いな」と思い心配になり全部臭いをかいでみました。これらの実に農薬をかけた覚えがなかったので、他の木に散布した農薬がかかってしまったかなと思いました。冷静に考え直してゴム手袋の匂いであることがわかりました。結局のところ、素手で作業をすることになり、手袋をした意味がなくなりました。

大嫌いな黒星病。皮を剥けば中身が大丈夫なことがわかりました。これからは冬季以外は農薬を使わないようにしたいと思います。

黒点病で気が付いたのですが、斑点は果頂部と側面だけに症状が出ているものなど、主に雨が当たった場所に出ていることがわかりました。すべての粒に袋掛けをするわけにもいかないので、そのままです。

まだ最晩生の大粒の梅が畑に実ってます。そちらの梅は農薬使用なので、黒点病が出ていません。品質と熟期を確かめたら捨てようと思います。

農薬に依存すると精神的に気分がよいものではありません。罪悪感や注意を払わないといけないことなどがあると、その分頭まで悪くなってきますから、農薬は極力使わないほうがよさそうです。

私がもし梅農家なら、散布時期だけ人を雇って、その人に有機リン系の農薬を梅の実に散布してもらいます!セコイですが、命にはかえられませんし・・・キレイごとを言うつもりはありません。農産物を大量生産をするということは、農薬の散布者が一番暴露されているので健康を害する確率が高いです。慣行での栽培者の自分は大丈夫でも子どもが栽培品目に対するアレルギーとなって子どもが農業を継ぐことができなくなったという話は実際ご近所で起こりました。

そうならないためにも、慎重に、できるだけ散布回数を減らして、できれば一年を通じて無農薬で栽培できるようになりたいものです。

2019年6月9日 小粒南高梅と品種不明の巨大粒の梅を収穫しました

小粒南高梅の収穫
小粒南高梅の収穫
320g

小粒南高梅を収穫しました。この品種の完熟期は6月の第一週を終えたあたりであることが判明しました。この梅の実はいくつか地面に落果していました。

あんなにたくさんいたアブラムシが食べ尽くされて、梅の木はきれいさっぱり、害虫の残りかすだけになっていました。どうせなら、広まる前に捕食して欲しいものですが、テントウムシの都合では、いったん増えまくったほうがお腹いっぱいになるので都合が良いのでしょう。昆虫の都合は、とても合理的です。

小粒南高梅の1粒の重さ
小粒南高梅の1粒の重さは11g

せっかくなので重さを測定してみました。私が作った覚書「梅の木の品種一覧」によると、小粒南高梅の1粒重はおおむね15gから25gの間と書いてあります。

それに対し、この重量は軽すぎる気がします。

あと、品質については、この小粒南高梅は冬季のマシン油のみです。黒い斑点がいくつも出ており、アブラムシの排泄物も付着していたため1粒ずつ歯ブラシで洗うのは、かなりの手間でした。

巨大梅の収穫
巨大梅の収穫(4本目の品種、完全無農薬)
531g

祖父母の代からと思われる、超大粒梅を収穫しました。こちらは不思議とカイガラムシにはめっぽう強いみたいで、マシン油も何も散布していませんが、幹は健康そのものです。完全無農薬の放任栽培ですが、僅かな枝からザル一杯の梅の実が採れました。立地条件が悪いのでそんなに大きく仕立てられず、毎年枝がボウボウに伸びるので困ったものです。

花はピンクの八重咲きです。熟期(落果期)はおそらく6月中旬(15日以降)と思い晩生の部類に入ると思います。

6月9日に収穫し、室内で追熟します。

巨大梅の1粒重の測定
梅の1粒重は最大47g

この梅、今までに見たことのない大きさで、市販の南高梅よりも、はるかに巨大な実になりました。特徴としては、ヤニ果がとても多く、ほぼすべての実に入っていました。これまでの観察から総合すると、この品種は香りが良いので梅酒などエキスを利用するのに適しているように思います。

私のメモ帳から推測すると、やはり以前にも書いたように、豊後系ではないかと思います。

2019年5月26日 梅がアブラムシだらけに!

小粒南高梅と害虫のアブラムシ
小粒南高梅に群がっている害虫のアブラムシ

イオウフロアブルの匂いと成分のせいか、テントウムシが梅の木に来てなくて、スモモの木に好んで産卵するため梅の木がアブラムシだらけになってしまいました。これではもう収穫できそうにありません・・・無念。

おそらく小粒南高の青梅としての収穫適期はこの日だと思います。大粒の梅はまだもうちょっと先かもしれません。ほんとうの熟期を見るために、しばらく観察したいと思います。

梅の木と益虫のテントウムシの幼虫、害虫のアブラムシ
梅の木と益虫のテントウムシの幼虫、害虫のアブラムシ

頼りの綱、ナミテントウの幼虫です。テントウムシはスモモの木についている害虫のほうが好きみたいで、梅の木には殆ど来てくれません。

2019年5月21日 その2 大失敗に対する考察

今回はものすごく酷いことになって、無農薬より最悪な梅ができてしまいました。この工業油(有機栽培用の農薬)と梅の混ざった臭いは嗅ぎ続けると吐き気を催しそうです。

考えたのですが、果実が病気なく成熟期を迎えるには、皮の表面に微生物に対する防御物質が必要です。それが、種によっては無農薬の状態でも細菌に冒されることなく収穫できるものもあり、その違いについて考えてみました。そして、梅の実には細菌から身を守る物質が少ないと考えられ、斑点病は主に上に出るという性質から、雨が渇いて果実の上面に残るせいで病気になると考えられます。

雨は、車に乗ってる人ならわかると思いますが、乾いた痕に塵状の微物が残ります。この中に細菌やウイルスなどが混ざっているか、物質を隠れ蓑として細菌が繁殖するのでしょう。

雨が降るたびに実を洗ってあげるか、ハウス栽培するしか病原菌を物理的に除く方法が無いように思います。そんなことは実現可能だとしても費用がかかりすぎてしまいます。

一番安上がりなのは収穫後に皮の表面を剥いてしまうことです。この斑点病は、青梅の段階ではほとんどが表面に留まっているので皮をむくことで対応できます。

今はまだ「Oという天然の食用成分を1粒1粒に手作業で使うなどの仮のアイデア」しか持っていませんので、ここには書きませんけど、安全な果実を作るための方法を試みてみたいと思います。

ちなみに斑点は黒星病というそうです。原因菌はCladosporium carpophilumという、ありふれたカビ菌だそうです(参考サイト : 山口環境センター http://kanpoken.pref.yamaguchi.lg.jp/sf/bio2/main.php?id=17)。

この菌、その辺にごくありふれており、毎年新品種がたくさん出ているようなので、農薬を使うこと自体が無駄な試みかもしれません。

黒星病の梅、おばあちゃんより上の世代では当たり前のようにそのまま漬けておられましたが、現代の価値観でそのまま食すのはちょっと勇気がいりますね・・・。

2019年5月21日 その1 収穫した梅を廃棄しました

小梅の収穫

この小梅、一応は有機栽培になりますが、捨てざるを得ませんでした。見た目はきれいで黒い斑点病を予防できています。しかし、薬剤がイオウフロアブルなので工業的な匂いが消えず、捨てることにしました。

農薬がついて染みているということです。今回はたまたまイオウフロアブルですので洗っても取れるものではないと、臭いで明らかになりましたが、無臭の農薬であっても洗っても取れないことは同じです。確かにブラシで30回ほどこすれば表面の農薬は取れましたが、染みついた見えない分までは取れませんでした。

幸いにもまだ未収穫の小粒南高梅に農薬は使っていませんので、収穫に至れるでしょうが、今年はもうあきらめて成熟期についての観察用とすることにしました。

まだ大粒の梅も残っているので、どこまで成長して成熟するか今年は見分けるだけにしたいと思います。

このことで、私は大きな反省と学びを得ました。

今まで使っていたイオウフロアブルと、工業油であるマシン油乳剤の使用も今あるものを使い切るか、捨てる場所が見つかったら廃棄しようと思います。

所持しているハーモメイト水和剤は炭酸成分ということもあって、これはまだ持っておこうと思います。

有機栽培の目的は、毒性の低い農薬を使うことですから、許されているとはいえ、マシン油とイオウフロアブルは私が目指す果樹栽培の方向性とは逆の物でした。しかし「有機JASで認められている」というお墨付きに気を許して「考えることを放棄」して「油断」していた自分が悪いのです。自責の念という程強い感情ではありませんが、たいへん後悔して反省しています。

そして、やはり目的といいますか、安全な農産物を作るという、私の本来の目的が、より堅固(けんご)になりました。

本当に今回は反省しました。

失敗が無いと反省できないとは・・・私としたことが。こうやって人は過ちを犯していくのですね。

2019年5月19日 小梅を収穫しました

小粒南高梅の木に大量のアブラムシが発生しました
小粒南高梅の木に大量のアブラムシが発生しました

梅の木にアブラムシが大発生していました。見てたら梅の実が汚れるのが惜しくて収穫してしまいました。今回収穫した小梅の実は296gでした。

テントウムシ アブラムシの天敵
テントウムシ アブラムシの天敵

そして、バラ科の果樹の周りにはテントウムシの成虫と幼虫が忙しく走り回っていました。殺虫剤を使うということは、このテントウムシを殺すということです。テントウムシがいなくなってしまっては、困るので、ここはグッと我慢です。テントウムシは、私が観察した限りではハナグモなどのクモに捕食されていました。クモもまた益虫である一方で、テントウムシにとっては天敵です。

小粒南高梅
小粒南高梅

小粒南高梅です。収穫が近いのかもしれません。

2019年5月11日 2016年採集の梅酒を飲みました

3年前に漬けた梅酒(青梅入り)を開封して飲みました。味はなんだかイマイチでエグミのようなものを感じました。梅の花々しい芳香が無くて、ちょっと残念です。青梅を取り出さなかったのが原因かも。

2018年(昨年)の栽培日記を読み返してみると、梅の収穫は5月19日とありました。本日畑に行って梅を観察してみると、小梅は来週でもいい頃合いに育っていました。小粒南高と大粒の梅はまだ生育途中といった感じです。去年の収穫時期に採った梅の実も、エグミがありましたので、今回はギリギリまで収穫を待とうと思います。

2019年5月6日 イオウフロアブルを散布し、摘心ました

小梅と大実梅に対し、イオウフロアブルを散布し、未散布の小粒南高と梅の実の品質や病気の出方を比較したいと思います。イオウフロアブルは梅に対し黒星病に適用があります。つまり、梅の実の斑点に対して効果があるかどうか確かめることが、今回の目的です(結論: 効果がありましたが石油の臭いが付きました)。

それから、新梢の摘心をしました。この作業は、灰色のアブラムシが梅の新枝の先端を中心に発生するという特徴があることから、少しでも発生量を抑えるために、私が勝手にやりはじめたことです(結論: やらないほうがよかったです)。ですが、多少は「どうでもよい部分を残しておく」ことで天敵であるテントウムシを養うということも行っています。実のところ、この灰色のアブラムシは、多少日当たりが涼しい感じの、住み心地のよい場所に発生することがわかりました。樹冠内部にも光が当たるように剪定することで、梅の木の健康を保ちたいと思って、前回は枝を剪定しました。

2019年4月28日 小梅が大きくなってました、剪定しました

小梅の実
小梅の実(品種不明)

今年は小梅だけ先に開花したので梅の着果量が少ないです。小梅は1cmくらいの大きさに育っていました。小粒南高も、大実梅も、実りが少なくて残念です。

大実梅
大実梅(品種不明)

今回は大胆に剪定することで、木の内部に光を当て、作業しやすい位置からの新梢の発生を促したいと考えています。

葉が縮れている病気が出始めました。対策を考えたいと思います。

2019年4月20日 実がなりはじめました

今年は先に花粉提供樹の小梅の花が咲いてしまったせいか、小粒南高の実付きが悪そうです。大粒の梅は、今までよりも実が多そうな気がします。

2019年3月21日 大実梅の花(品種不明)が満開になりました

大実梅の開花 梅の栽培記録
大実梅の開花

開花時期は晩といえるでしょうか。大粒の梅の花が数日前から満開になっていました。しっかり剪定しているので花の数は小梅ほど多くはありません。近くで匂ってみると、よい花の香りがしました。

大実梅の花
大実梅の花

近くに寄って撮影してみました。淡い色合いで、きれいです。

小粒南高梅の花が散りました
小粒南高梅

小粒南高梅は、花がほとんど散っていました。開花期間は2週間といったところでしょうか。しかし雨の日が多かったので、受粉はどうなったかしら。

小梅の開花終了
小梅(品種不明)

受粉樹の小梅の花も、すっかり終わっていました。受粉樹だけあって、開花期間は長かったようです。可憐なお花です。

梅もいろいろ種類があるので、小梅が早く咲いて、南高小梅がその次に咲いて、最後に大粒の梅の花が咲きました。

2019年3月9日 小粒南高梅の花が満開になりました

小粒南高梅の開花 梅の栽培
小粒南高梅の開花

畑に行ってみると、小粒南高梅のお花が咲いていました。はじめて花が咲いた時ほどの感動はありませんでしたが、たくさん花が咲いていて元気そうです。

小梅の開花 梅の栽培記録
小梅の開花

受粉樹の小梅の花は満開を過ぎていました。完熟した小梅は、風味が良いので気に入ってます。

2019年2月3日 小梅の花が咲いていました

ほんとうは石灰硫黄合剤を使いたかったのですが、開花に間に合わないので、マシン油乳剤を散布しました。石灰硫黄合材の少量版はホームセンターに売っておらず、業務用サイズしか置いてません。マシン油乳剤は重さがあるので、他の農薬ほど細かく飛び散らなくてお手軽です。

よく見たら、昨日から既に咲いていました。2019年の梅の開花は2月2日ということにしておこうと思います。

2019年2月2日 金属ブラシでカイガラムシを落としました

小梅の開花

久しぶりに貼れたので、午前中に梅の木に付いている小さくて白いロウに包まれた、オレンジ色のカイガラムシを少々除去しました。しかしこすってもこすっても、あちこちにカイガラムシが付いているのでキリがありません。

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