ブドウの食味評価 竜宝, 藤稔, ハニービーナス, 甲斐美嶺

ブドウの品種はどんな味?竜宝 藤稔 ハニービーナス 甲斐美嶺の糖度 重さを測ってみた!

ブドウの品種 藤稔 ハニービーナス 竜宝 甲斐美嶺の糖度測定と食味評価
ブドウの品種 藤稔 ハニービーナス 竜宝 甲斐美嶺

今年(2016年)の我が家の鉢植えブドウは害虫で散々でしたので、お盆期間中にブドウ園めぐりをしてブドウをいろいろ買ってきました。今回買い求めたブドウの品種は竜宝と藤稔とハニービーナスと甲斐美嶺の4品種で1房600円でした。シャインマスカットは大手スーパーの価格を参考にしているのか、どこに行っても1房1500円で粒もそんなに大きくないのに高くて買う気が起きませんでした。食べて学習!ブドウ栽培。

※以降は私的な感想であり、品種本来のベストな風味ではない可能性があります。

ブドウの品種 竜宝 の特徴

竜宝の糖度 ブドウの品種
竜宝の糖度 22.6度。

竜宝 ブドウの糖度
竜宝 ブドウの糖度 24.5度。(同じ粒)

ブドウの竜宝の糖度を測定しました。デジタル糖度計のPEN-1stで10回くらい測ったら、おおむね22度以上はあるようでした。測り方によっては24.5度なんて出ましたが、この糖度計ではころころと値が変わり、うまく測れないです。まだペン型糖度計の使い方が下手なので、しっかり測れてなくてごめんなさい。

竜宝の食味評価は鼻を近づけると巨峰に似た弱い香りがしました。多汁で甘くておいしく、まるで命の水のようでした。皮は簡単に剥けました。脱粒あり、収穫後数時間以内に1粒ずつ順番にしぼみはじめるようであり、日持ちの悪さが竜宝の最大の欠点といえましょう。この4品種のなかでは竜宝が一番おいしいです。汁気が多くお手拭きが必要です。果汁がたっぷり出ますのでひとりで間抜けな食べ方をしてこっそり食べるのに適します。竜宝を例えるならロザリオビアンコに巨峰を足して果汁を多くした感じでしょうか。もしかしたら耐病性高いという竜宝、黒とう病にちょっとだけ弱いのではないかと、果皮の品質を見て思いました。

次の日、また竜宝を買いに行きました!(^^)!1パック600円。私のメモ帳によると、この竜宝はフォクシー香が強いとあり、私の鈍い嗅覚では強いというほどでもないと思いましたが、これがアメリカブドウ系の香りなのかとひとつ勉強になりました。

ブドウの品種 藤稔 の特徴

藤稔 ブドウの1房重
藤稔 ブドウの1房重は640g。

ブドウ藤稔の1粒重を測定
ブドウ藤稔の1粒重は22g。

藤稔 ブドウの糖度
藤稔 ブドウの糖度は17.4度。

藤稔は若い緑の香りがしました。甘味薄いです。酸味僅かに感じました。缶詰のブドウに似た風味のような。昨今のブドウと比べるとおいしいとは・・・いえないかも(収穫直後の場合)。ひと昔前の甘酸っぱいマスカットに似た風味がしました。皮は剥き難いです。悪く言えば青臭いともいえました。これは藤稔の本来の風味なのかどうかはわかりませんがおいしさとはちょっと遠いところにある風味でした(なぜなのか調べてみると完熟まであと一歩のようでした)。1パック700円。私のメモ帳によると、この藤稔は普通の藤稔よりたいへん立派に房ができているようであり、果肉の硬さから少々早採りではないかと思われまして、保存性は普通のようです。プロによると香りは無いとされているようですが、葉っぱの匂いがしました。ところが、冷蔵庫に入れて2日目に藤稔の皮がしなびてきましたので食べてみると・・・竜宝よろしく果汁あふれて酸味わずかにあり糖度は竜宝よりも格段に低くも、おいしくなっておりました。この藤稔は1粒22gですから、新品種の天晴(あっぱれ)などは、緑色の最大1粒25gのブドウですから、どれだけ期待させられるのでしょうか!天晴はロザリオビアンコを大きくしたような味かも!?どうやら竜宝の粒がしぼみ始めるのが収穫直後からであるのに対し、藤稔は2日くらい遅いようです。カタログでは香りがないといいますが、確かに外まわりには香りはあまりないようですが、口の中で噛みしめると巨峰系の香気をしっかり感じましたので、まったく香りがないとはいえないでしょう。

ブドウの品種 ハニービーナス の特徴

黄緑色の小さめの房のブドウです。
ハニービーナス ブドウの1房重
ハニービーナス ブドウの1房重は310g。

ハニービーナス ブドウの1粒重
ハニービーナス ブドウの1粒重は9g。

ハニービーナス ブドウの糖度
ハニービーナス ブドウの糖度は23~25度くらいか。

ハニービーナスの糖度を測定しました。ハニービーナスの糖度はおよそ23度から25度の間にありました。しかし蜜のように甘いという表現を当てはめることはできません。なぜなら粒が小さいのでしっかりと風味が感じにくいからです。きっと3粒くらい口に頬張ればたいへん甘いと感じることは間違いなさそうで、あの貴腐ワインの甘さに通じるものが少しありました。そして竜宝と同系統の風味を感じました。1パック600円と、たったの250gしかないのにこの価格は竜宝の倍以上の値段といえましょう。小さな子供のほうがハニービーナスのよさを味わえるように思います。ハニービーナスは大人にはちょっと物足りないサイズです。皮のむきやすさは並でした。私のメモ帳の記録によると、ハニービーナスの糖度は21度あたりから始まり収穫を1日過ぎると少々脱粒があるようです。ハニービーナスは紅瑞宝とオリンピア交配種です。早めに食べたほうがよさそうですが竜宝よりは明らかに日持ちがするようで竜宝より1日遅れでしなびてきました。貴腐ワインが好きな方は最高糖度のブドウがおすすめです。最高糖度といえいば、黄玉なんかも興味深いですね。

ブドウの品種 甲斐美嶺 の特徴

ブドウの甲斐美嶺の特徴は、鮮やかな青緑色で締まった房にあると思いました。
甲斐美嶺 ブドウの1房重
甲斐美嶺 ブドウの1房重は403g。

甲斐美嶺 ブドウの1粒重
甲斐美嶺 ブドウの1粒重さは8g。

甲斐美嶺 ブドウの糖度
甲斐美嶺 ブドウの糖度は16.5度。

これといって特徴のない風味。4つのうち最もしょーもないけど普通に甘いです。香りも特にないようだ。僅かに酸味を感じました。果皮の剥きやすさ並です。まだ缶詰のマスカットのほうが香気を感ずるような気もしなくはない。これが甲斐美嶺の本来の風味なのだろうか?1パック600円と、風味や糖度の割に値段が竜宝と同等であるが見た目の房の仕上がりを考えるとこんなものだろうと思いつつも同等の価値があるようには思えません。私の帳面によると、本来の甲斐美嶺の糖度は18-19度であり棚もちがよいらしい。ということで、ラップをしておけば食べるのは後回しでいいだろう。この甲斐美嶺も早採りなのかもしれなくて、もっと黄色になったほうが本来のおいしさを味わえるのかもしれません。購入から5日が経過しました。甲斐美嶺も僅かにしなびてきたようでしたが、まだまだ日持ちは大丈夫そうです。

道の駅によっては、かなり強気な値段でクイーンニーナが1房1100円、どこに行ってもシャインマスカットが1500円で売られていました。シャインマスカット、確か2年前は900円で売っているのを見たことがあります。今年はかなり強気の価格になっているようです。クイーンニーナ、食べたことがないので、気になるも来週もあるだろうか?きっと再来週にはもう収穫も終わってるかもしれません。

ブドウの直売所に行って味見をして、これだけは買わないと思った品種があります。それはアーリースチューベンです。アーリースチューベンは酸っぱくて米国系の甘さがあり小さめの粒でして、えぐみもあって野生的な風味がしてワイルドでした。アーリースチューベンをワインにしたら独特の風味がでそうな気がしました。しかしぶどう狩りには決まってアーリースチューベンやベリーAだけが食べられて、値が付くおいしいブドウは食べさせてもらえないので珍しい品種は直売所で買うしかないようです。

この中で栽培したい品種は特になかったけど、藤稔は苗木を買わなくてよかったと思いました。そしてやっぱり米国雑種系は巨峰の味が混ざっているので僅かに巨峰を感じることもあり苗木選びの際はよく考えようと思います。・・・欧米雑種を除くとイタリアやカッタクルガン、シャワーマスカット、ロザリオビアンコといった品種が見えてきました。

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