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コクロヒメテントウムシって?テントウムシの仲間
ある日(5月16日)、鉢植えの梅の盆栽に大量発生していた灰色のアブラムシ、オカボノアカアブラムシが一晩にしてきれいさっぱり食べられていたので詳しく調べてみることにしました。梅の盆栽にいたのはコクロヒメテントウの真っ白な幼虫でした。
以降はアブラムシの死骸など気持ちの悪い写真が出てきますので見たくない方はお帰りになったほうがよいかと思います。
これはナミテントウでコクロヒメテントウムシではないようです。ややこしい!
二匹のコクロヒメテントウの幼虫
コクロヒメテントウの幼虫がオカボノアカアブラムシを捕食する様子です。写真をクリックすると大きな写真が見られます。たった一晩で植木鉢にいたオカボノアカアブラムシ(百匹単位でいました)がきれいさっぱり食べられていました。
コクロヒメテントウの幼虫は非常に食欲旺盛ですが、天敵はおそらくハナグモと同じ親から生まれた兄弟姉妹で最大の天敵は人間ではないかと思います。アブラムシが減ってから共食いがあるのかどうかはわかりませんが共食いはあるというホームページもあるようです。あるブログの説明によりますと、この白い姿はカイガラムシ(おそらく私の天敵イセリアカイガラムシ=ワタフキカイガラムシ)に擬態しているのではないかということです。確かにこの木を観察すると、アリが通っていました。ほんとうはもっとたくさん卵を産んだはずですが、この鉢植えにはコクロヒメテントウの幼虫が二匹しかいませんでした。すでに鉢植えにはほとんどアブラムシがいないようですが、コクロヒメテントウの幼虫はこの後どうするのでしょうか。
このオカボノアカアブラムシ、なぜか発生する梅でも品種が偏っています。これは盆栽の梅の木で、白加賀の梅もオカボノアカアブラムシは好むようで大量発生します。ですから私の畑に植えてある大玉の梅の実のなる品種不明の木は少なくともオカボノアカアブラムシがいませんので、白加賀ではない可能性、赤く染まらないので南高でもありません。一方で赤く染まる小梅にはこのオカボノアカアブラムシが大量発生しており同時にコクロヒメテントウもいました。きっと来週にはその小梅にいるオカボノアカアブラムシも数を減らしているのではないかと思います。
もしも農薬を使ってアブラムシを駆除するとコクロヒメテントウの食料がなくなってしまうことになります。ですので、一枝くらいはコクロヒメテントウのためにアブラムシを無農薬で駆除する方法があるとしても駆除しない枝を置いておく必要性を感じます。私の庭や畑ではナナホシテントウよりもオカボノアカアブラムシのほうが生息数が多いようです。