ブルーベリーの枯死率を計算しました

柑橘類にコロナフロアブル(硫黄52%)を使いました

畑の実生栗


イセリアカイガラムシ、とうとうギブアップです。1個ずつ割りばしで害虫を摘み取る能力よりも害虫が増える能力のほうが勝っておりました。

きょうはブドウの剪定を行いました。葉10枚程度のところですべての枝を切り、行燈のリングに対し垂直に内側に入れ込みまして手入れがしやすいように枝を収納しました。

ブドウにも緑色の黒いつんつんが1本ついている芋虫がついておりました。鉢植えブドウの害虫はまだマシでして、危機にあるのが鉢植えの柑橘類です。イセリアカイガラムシという帰化昆虫の増殖力は天敵がいない風通しの悪いところではパラダイスです。やむをえず天敵を呼ぶために防虫ネットをすべて外し、風通しをよくしました。

そして目に見えないみかんサビダニ退治ついでにイセリアカイガラムシにも効果があったらいいなと思いコロナフロアブルという農薬を500倍に希釈したものを鉢植えの柑橘類に2L噴霧しました。噴霧しながらカイガラムシを観察していたら、びくともしませんで、濡れてるうちにカイガラムシだけに生石灰でも筆で塗りつけてやったほうがよかったかなと後で思いました。気温は28度以下でした。

フロアブルの農薬を計量するためにはスポイトが必要です。100円のポリプロピレンのスポイトを買ってきたのですがこれがまた使いづらい。硫黄なので液体が白濁しておりましてスポイトにどこまで液体が入ったかまったく見えないのです。何とか1Lの噴霧器に入れたはいいものの、1Lでは液量が足りませんので、噴霧液がなくなると再びスポイトを使って薬液を入れる作業がとても面倒でした!

今日までにも何度も何度も考え直していましたが、果樹を楽しく栽培するためにはやっぱり最低限の農薬は必要です。そういうことで、農薬選びの基準となるのが有機JASという規格です。規格に合ってるからといって決して安全とはいえませんが、できる限り動物と益虫に無害な農薬を選んでいこうと思います。今夏使いました銅水和剤も有機規格の農薬です。有機JAS農業で使っているものと同じ農薬を使ったので、自治体のホームページなどに「農薬としてカウントしない農薬リスト」という非常に都合のよいリストがあり、建前上は「無農薬」といえますが、本質的には農薬を使用していることには違いません。そう考えますと、ネット通販で販売している「無農薬」の農産物は有機JASという規格を勉強していくうちにほんとうに無農薬なのか?という疑いを持ってしまいました。ブドウがさび病になっても無農薬で安定収入を得られる栽培ができるとは今年経験したことから考えられないことです。無農薬のさくらんぼが作れるなんて私が枯らしまくって今持っているさくらんぼも病気で早期落葉しそうですからまずありえません^^。農薬を使っているのに「農薬使用をなかったことにできる決まり」があって無農薬というのは詐欺に近いことではないでしょうか(笑)ふつうはそう思いますよねw

さて、ほんとうに無農薬栽培が自慢だったこのブログも今夏から「一部の果樹は農薬使用」と書き換えなければいけなくなりました。キャッチコピーをまた考え直さなければいけません~

それと、有機JAS認証と農薬について勉強したことをまとめた新しいページを作りました。
必要でしたらご活用くださいませ。

有機JAS認定農薬一覧表

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