初心者におすすめの果樹

検索で来られた方の中には栽培が簡単でおすすめの果樹は何か知りたい方もいらっしゃるようです。
私も栽培2年目3年目4年目➡8年目の初心者なので、少なくとも初心者にとってどれが簡単かわかる気がするので簡単だった果樹を挙げたいと思います!

苗は秋ごろの入手をおすすめします。
柑橘類は春ごろに元気な苗の入手をおすすめします。
(冬も暖かい地域であれば秋でも構わないと思います)

栽培したことのある品種だけの紹介です!
(無農薬かつ私の主観です。ほかの品種はわかりません

鉢植え部門のおすすめ果樹

1位:ブルーベリー

これは品種を揃えれば6月と7月、8月を楽しませてくれます。まだマスターしたわけではありませんが、用土と剪定さえ間違わなければ必ず実を付けることでしょう。
1品種あたりの収穫期間は約2週間~3週間くらいで収穫期間を見極め数種類揃えると梅雨~夏の3か月くらい収穫可能です。
品種を選ぶ楽しみ、味わう楽しみともに満たしてくれる果樹です。
あまり場所をとらないので小さな植木鉢で栽培可能です。
1本では実らないので同じ系統の2品種以上を一緒に育てることをおすすめします。
私が知ってる中で一番わかりやすいのは大関ナーセリーの一覧表です。
品種ごとの収穫時期や開花時期が一覧になってて最初にこれを見ておけばよかった!と思いました。
買う前に品種ごとの味覚などの特徴を吟味したほうがいいです。
旧品種はどこにでも売っていますが、オーシャン貿易というところも新品種を輸入販売しています。
最低でも2年生苗以上、3年苗または1メートルくらいに育っている苗の購入をおすすめします。
農業が盛んな地域では、安いところで1500円で4年生くらいの苗を売ってるお店がたまにあります。
価格にこだわるならお近くの農業組合の農業イベントを見回ってみるのもいいかも。
新品種は初夏にカタログが出てすぐ売り切れることもあるようです。
おすすめは樹勢が強く、種が小さく皮が気にならなくてコガネ虫に好かれなくてパリパリして甘味があって大粒で酸味も適度にある品種です。
真夏の暑くて蚊の飛び交う日に収穫作業をしたくない人にはラビットアイ系はおすすめできません。

10号程度の植木鉢で、3年目あたりで苗木1株あたり300グラム程度は収穫可能です。

ブルーベリー (NHK趣味の園芸・よくわかる栽培12か月)

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2位:イチジク

栽培簡単で糖度高く鉢栽培におすすめです。
品種を選ぶ楽しみ、味わう楽しみともに満たしてくれる果樹です。
だいたい30cmくらいの大き目の植木鉢から栽培可能です。
受粉を必要としないので、1本でも実ります。
害虫はカミキリムシ(木に産卵されると致命的です)や小さな昆虫類です。
特にアリや小さな虫には気を付けたほうがいいです。
富山の北山ナーセリーや楽天が種類多く販売しているようです。
夏場は水切れしますので、1日2回の水やり、と鉢からの水分の蒸発を防ぐ工夫をしなければなりません。
おすすめは目が閉じていて雨に強くて糖度高い(多雨で糖度が低くなってもある程度の糖度があるかもしれない)品種です。
かなり水を消費しますので水道代が気になる方や支柱を設置し誘引する作業があるので棒を立てるのが嫌いな人にはおすすめできません。
特に熟した果実はスズメバチを誘いますのでスズメバチ科のハチが通い始めたら寒くなるまで毎日来るようです。
カラスや人間に盗まれやすいので自宅で囲われた、特に都会では通りの人目に触れない場所での鉢植えがおすすめです。
※鉢植えは数年おきに株の更新が必要なので難易度が少し高くなります。


イチジク (NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 )

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  3位:メイヤーレモン・タヒチライム・ジャバラ・キンカン・スダチ・柚子(香酸柑橘類)

これは何もせずとも花が咲き実がなるほど簡単です。アゲハチョウの幼虫とカイガラムシ、ワタムシ類にさえ気を付けていれば超簡単。
ジャバラもタヒチライムもメイヤーレ モンも1年目で実がなるほどでした。ただし、木が大型化するタイプのレモンの品種(不明)の鉢植え栽培は栽培3年目でも実が付かず手こずっております。 10月から12月までを楽しませてくれます。スダチやレモンは大きくなったら夏でも収穫可能です。
冬は明るい室内に入れるか、又は寒くならない場所に置いて防寒が必要です。
スズメバチも時折樹皮を目当てに来るので春~秋は防虫ネットで完璧に覆ったほうがいいと思います。
アシナガバチが柑橘類を好むので人が出入りする場所には置かないほうがいいです。
虫に触れたくない人にはおすすめできません。
10号くらいの植木鉢かそれ以上が適しています。
地域の園芸店、通販、どこでも売ってます。
スダチ類は種なし品種のほうが調理しやすい。
1本でも実ります。
ライムまたはスダチ類(スダチは8月から可、9月~収穫品種)とレモンまたはジャバラや柚子(11月~)を組み合わせると9月から12月あたりまで収穫を楽しめます。

私は素人なので体験したことしか申せませんが、植え替えの際は万遍なく根切りや土崩しや水洗いをしないほうがよいです、枯れました。

温暖な地域では、庭植えや畑でも栽培できます。
※使い道の多いレモン(洋食派なら)か本柚子(和食派なら)がおすすめです。花柚子は柚子ではなくブンタン系なのでおすすめしません
(間違って買いました)
水遣りもブルーベリーやイチジクほど必要ないので栽培コスト面でもおすすめです。
10号程度の植木鉢で、5個程度から収穫可能です。
レモン (NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 )

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4位:ぶどう

これは簡単とはいえませんが、目の細かい防虫ネットで完全に覆った鉢栽培(あんどん仕立)ができるならおすすめです。
害虫さえ寄せ付けなければまず食べられます!
鉢栽培であれば2年目から1房くらいは食べられます。
デラウェア(小粒品種)や栽培容易な品種であれば、3年目には苗木代を回収できます。
逆に防虫ネットなしで栽培するといつの間にか実も葉もなくなって収穫できませんでした。
虫が触れない人は栽培はあきらめたほうがいいです。
スズメバチやアシナガバチ含めあらゆる虫がぶどう目掛けてやってきますので人が毎日出入りする場所には置かないほうがいいと思います。
私の近所では盗まれやすい果物に入りますので囲いのある敷地内での栽培をおすすめします!
市街地で高価な品種を栽培される場合は夜間も映る防犯カメラの設置をおすすめします。
カミキリムシ類に入られると根本から枯れてしまいます。
日当たりがないと甘くなりません。
おすすめの品種は巨峰並の大粒で病害虫に強い品種がおすすめです。
無農薬栽培は種が3~4個入るので食べられるところが少なくなるのでそのことは考慮したほうがよいと思います。
最低でもサンボルドーのような銅水和剤という農薬が必要です、雨が長く続くと病気になりました。
支柱を建て誘引する作業が必要になるのでそれらの作業ができない人にはおすすめできません。
たくさん収穫したい場合は、広い面積が必要となります。
もともと雨量の少ない地域(日本の2分の一以下の雨量)の作物なので水はやり過ぎてはいけませんが、少なすぎてもすぐ葉が萎れますのでいけません。


品種選びは下記のページが参考になりました。
http://www.uehara-grapes.jp/hinshu_index.htm
病気に強くて実りのよい品種を選べばばっちりだと思います!

私の栽培体験では10号鉢は小さすぎるくらいなのでより大きな植木鉢をお勧めいたします。

10号鉢で、3年目にデラウェア8房程度が実りました。
ブドウ (NHK趣味の園芸・よくわかる栽培12か月)

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注目品種:オリーブ

まだ結実に成功していませんのでランキングに入れてませんが、テーブルオリーブとして育成中です。
おそらく超簡単な部類に入ると思います。
一般受けしない果樹ですが、オリーブの実が好きな人、(アミノ酸という人口調味料で調味されてていない状態の)実を食べはじめたら止まらない人におすすめです。
外国のホームページに情報が豊富にありオリーブ栽培に対する真剣さが伺えます。
1本でやや実る品種と、受粉樹を必要とする品種があります。
ですがオリーブはたいてい他家受粉です、2種類以上を栽培されることをおすすめします。
畑に植えてつけても安全に栽培できます。
品種については日本一詳しいオリーブの品種と栽培技術のページを参考にしていただければ幸いです。
オリーブはレモンと同様、温暖で雨量の少ない地域向けの果樹になります。
オリーブ (NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 )


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露地植え部門のおすすめ果樹

1位:イチジク

イチジクはどこの畑にも植わっているように超簡単です。
品種も多く、品種の組み合わせ次第では収穫期も5か月くらいが可能です。
しかしカミキリムシに産卵されると枯れてしまうので放任栽培はとてもハイリスクです!
スズメバチが熟れた果実を好みますので要注意です。スズメバチが一度味を占めたら毎日夕方まで通い続けるので収穫が不可能になります。
また、人通りのある畑には植えないほうがいいです、ブドウやみかんもそうですが、必ず盗まれます。
私が果樹を鉢植えにすることになった原因のひとつでもあります。
摘果と防鳥ネットが必要です。

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2位:みかん・柚子

みかんは関東以南の冷涼地以外なら栽培可能です。柚子も少々の雪なら大丈夫です。
アブラムシやカイガラムシの害虫に弱いので、売り物と同じ品質にするには、農薬は必要です。

カミキリムシの幼虫に幹をやられましたので、カミキリムシには要注意です。
アゲハは露地栽培ではそんなに害にはなりません(開けたよく日光の当たる場所に植えた場合)。
個人的に早生品種がおすすめです。なぜなら寒くなってくると皮が固く厚くなるからです。
柚子は味にこだわるなら本柚子がおすすめです。
獅子柚子は香りも味もイマイチなのでおすすめしません。
隔年結果になるので摘果(樹冠上部摘果)が必要です。



3位:枇杷

栽培して楽しいかどうかは別として、10年以上無農薬でも問題なく栽培できていますので、栽培容易な果樹としておすすめです。ただし、摘花、摘果、袋かけ必須です。袋は透明より厚手の紙袋がおすすめです。

みかんの場合は1つ残らずごっそり盗られましたのでみなさんもご注意ください。

以前は柿が簡単だといってましたが、病気で全滅しましたのでランク外といたしました。
3年前まではよく実ってたのに・・・病気(落葉病)は恐ろしいです。


番外編:カリン・マルメロ

花が美しくきれいで観賞用に栽培しても、楽しいです。数年目で初めて実がなりました。樹勢は強くないほうなのであまり大きくなりません。特にお世話はしていません。露地植えの場合、なかなか実を付けなかったので何年でも待てる人におすすめしたいです。
花梨は1本でも実りましたがマルメロは1本では実りませんので2品種必要です。枝と枝の間が狭くなる傾向にありますので、幼木のうちは開帳させる誘引が必要です。かわいい花なのでオリーブなどとともにシンボルツリーにおすすめです。花梨は果肉が固いのでエキスの抽出がおすすめです。マルメロは果肉が柔らかいのでジャムにおすすめです。
6月に害虫がやってきますので、農薬を適切に扱える方か、葉に虫がついても許せる環境と栽培できる人が限定される果樹でもあります。

後悔編0:アーモンド、クルミのナッツ系
アーモンドは私の地域では不適なようで、梅雨にはすべて落ちてしまいます。
クルミも1本では実らないため1本で車2台分ほどの栽培スペースを必要とし、栽培スペースを圧迫し食料自給率を下げています。
今まで栽培していた年月が惜しいですが、畑に有機質を増やすにはもってこいの果樹です。

ナッツを植えるなら落花生を畑で栽培したほうが血液サラサラになるし栽培も簡単です。

後悔編1:晩柑類
栽培は簡単なのですが・・・たまに後悔するときがあります。味は上等で満足度も高いのですが、鉢植えでは収穫できる個数が少なくて寂しいです。特に文旦はうまくいきませんでした。

後悔編2:プルーン
スーパーでプルーンを買って食べたらなんとスモモとそっくりな味!スモモだけにすればよかった!
プルーンは1品種だけでは実りませんので、栽培スペースを圧迫します。スモモと似たような味ですので、スモモの栽培だけで十分でした。

後悔編3:ラズベリー・ブラックベリー、クランベリー
各々1株だけでは満足のいく収穫量に達しません。ラズベリーとブラックベリーは収穫がとても面倒で、雨に降られると鮮度が落ちます。ラズベリーにはアリがついていることもあり、食べる際には慎重にならざるを得ません。ブラックベリーは思ったより生食での味がよくなくて、ジャムにするのが適しています。ですが1株だけではジャムにするほどの収穫量がないので中途半端な栽培となっており、悔やんでいます。ブラックベリーの収穫期には大雨が降りますので、雨除け栽培できる環境がおすすめです。
クランベリーは何年たっても高品質なものをまとめて収穫するというまでには至りませんでした。

失敗編:さくらんぼ、ジューンベリー、ストロベリーツリー、リンゴンベリー
これは、栽培適地じゃないのにやっちゃったー。枯れちゃった、病気になっちゃった、実がならない、なっても梅雨でなくなっちゃった!さくらんぼは寒冷地向け品種です。素人の私には栽培メリットがなく、困難な結末となりました。さくらんぼはお店でできているものを買って、浮いた労力をブルーベリーに注いだほうが効率的かもしれません。
更新履歴
  • 2020年5月5日: ページを更新しました。
  • 2017年1月15日: ページを公開しました。

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