かんきつ類の栽培方法メモ

本や栽培経験で学んだことをまとめました。

柑橘栽培で絶対やってはいけないこと
:1年目2年目でお花を咲かせまくってわーいと喜ぶ葉が出なくてたいへん困りました

摘蕾
はじめのうちは、蕾を摘み、花を咲かせないことが大事です。
かんきつ類は幼いときに花が咲きすぎると枝葉が茂らず、むしろ減少して枯れやすくなります。
必ず蕾は取るべし!特に幼木は見つけ次第取るべしっ。

初めて結実させる年は、1鉢に2玉くらいに限るべし。

品種
柑橘類は市販されているもので100品種近くたくさんの品種があります。
選ぶときは調理しやすいようにまずは無核(種無し)のものにするか検討したほうがよいでしょう。
手でむきやすいかどうかも選ぶポイントになります。
耐寒性についても選ぶ際の重要なポイントです(暖地以外)。
生産コストも選ぶ大きなポイントになる。
毎年収穫して食べたいかどうかについてはもっとも重要です。

たとえば、味について、私は清美オレンジについて食べたことがなかったので買ってきて食べてみました。すると、皮はとても剥きづらくて皮と実を離そうとすると汁がこぼれて種もあり、味は非常においしいのですが、栽培したいかというと、食べるときの面倒さから栽培の対象にはしませんでした。また、黄金柑という品種は小さく意外と可食部が少なく満腹になりにくいのであきらめました。せとかもハウス栽培が主流で強風が吹く当地域では刺により果実が傷つき、甘味は出せないだろうと思い栽培しませんでした。

栽培してから後悔しているものとして・・・販売価格の安い柑橘類についてです。
例えば八朔のような柑橘類はスーパーマーケットにはほとんど売ってません。
八朔は小売り価格が10kgで2千円ですから、鉢植えで毎年数玉しか採れないとなると当面は赤字になるのであまり嬉しくない果樹かもしれません。
デコポンは1玉100円ほどの市場価格ですから10玉採れれば嬉しいほうでしょう。
ポンカンはも近頃は1玉100円に近い価格で売られているのでがっかりはしないかも。
レモンは果皮を調理できるので庭で作ると便利そうです。


鉢・土・肥料・防寒防虫具・水道代のコストを考えると鉢植えの状態で毎年の収穫が1000円以上は見込める品種を栽培したほうが満足しやすいです。



樹形

樹形は大事です!ということがわかったのは勉強して1年後。
露地栽培は盃状3本主枝などが最も栽培効率がいいらしいです。
http://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/attachment/47095.pdf

鉢植えは3本主枝じゃなくてもよいと思います。
蒸れない程度にしていれば大丈夫。

いかに効率よく葉に日光を当てるかについて考えればおのずと樹形は決まってきます。

イタリアのカプリ島ではほとんど株元から枝分かれする盃状に仕立てて木陰を作って草刈が必要のない樹形に2メートル間隔で植えて身長までは葉を一切茂らさず逆四角錐になるようにして四角の平面だけに光が当たるようにしてタイル状に無駄なく敷き詰められるよう、下は円滑に通れるように効率的に栽培していました。
作業時に人間に日に当たらないのと草を刈るひつようがないメリットがあるように思いました。
たぶん島の斜面では上部以外の場所では光の当たる時間がより限られるからあのようになったのだと思います。

私個人の主観的感想それを見て思ったのが、庭など日の当たる方角が限られる場合、日のよく当たる面にだけ葉を茂らせて樹形を作る方法もアリかと思いました。
四角錐の一番面積の大きい四角の面が葉を茂らせる場所で頂点が株元だとすると、四角形を南数十度側(ソーラーパネルの方向にソーラーパネルと同じ角度に傾けて葉を茂らすということです。
鉢植えでは横方向へのスペースが限られるため、横幅よりも樹高を高くすることを考えたほうがよい場合もあるようです。


その他のポイントは・・・
冬季は穴の開いたビニール袋で軒下越冬させたらレモンでも元気に冬越しできました。


鉢植えの水やり(当地域用・私の個人的な経験に基づく)

1月  7日に1回 徹底防寒 間引き程度の剪定
2月  7日に1回 徹底防寒 特に水やりがなくても雪で水分補給され大丈夫だった。
3月  2~3日に1回 マイナス2度以下にならなければ防寒解除
4月  毎日 
5月  毎日
6月  毎日
7月  1日1~2回
8月  1日2回
9月  1日1~2回
10月 2~3日に1回
11月 3~5日に1回 防寒
12月 4~7日に1回 防寒

通年:雨はかからないほうが望ましい

防寒
基本的に呼吸とを妨げてはいけない、蒸散による加湿は厳禁。
不織布が基本であるが、寒風を避けるため私は穴をあけた45Lポリ袋で覆っています。
ポリ袋で覆った場合、直射日光に当ててはいけないし、雨雪に当ててもいけません。
なぜなら葉が黄色く変色し、場合によっては落葉してしまうからです。

露地栽培では不織布でも幼木は十分越冬可能でした。

乾いた風を防ぐこと、強い冷気を避ける、霜に当てない、過湿でカビを繁殖させない
これらの条件さえ満たすことができれば健康なまま越冬は可能と思われます。

ただし、素人の結果なので正いとはいえません。


肥料
春肥=元肥は有機の場合年内が望ましい=12月・・・窒素多め、ミネラル、50%
(私は2月と3月に分散させて施肥しています)

夏肥=実肥=枝が固くなってから施肥、2~3回に分ける、アミノ酸、ミネラル、30%
夏肥のC/N比の高いアミノ酸肥料で糖度3度アップ

秋肥=礼肥=9月・・・窒素は普通、アミノ酸肥料、ミネラル、30%

ミネラル=石灰5、苦土2、カリ1

苦土石灰は冬に。

手持ちの肥料メモ
油粕=窒素5、カリ1
魚粉系有機肥料=リン20
鶏糞=不明だが4-6-3くらい
苦土石灰=マグネシウム15%石灰40%、アルカリ50%
牡蠣殻=アルカリ48%+微量要素

液肥
アルゴフラッシュ=私はキャップ1杯に対し10L
ホームハイポニカ=同じく10Lの水で割ってます。
※液肥は藻が生えるので2014年から芽吹きの季節に1~2回とあとは葉面散布のみにしました。

カビ対策うちでは米糠乳酸菌や木酢液で対処しています。
蒸れたらカビます。
木酢液は焼却時に生成されるアルデヒドが含まれるそうなので使用をやめました。

受粉

たいていの柑橘は1本で実がなります(単為結果)が、八朔と日向夏は他の柑橘の花粉を必要とするようです。
ほかにも1本でなるとされているものでも他の品種の花粉を受粉することにより結実性がよくなるらしいですが私は素人なので詳しいことはわかりません
無核品種でも他家受粉すると種ができるらしいです。

剪定徒長枝=40cm以上
中果枝=20cm以上40cm未満
短果枝=20cm未満
長果枝=花芽の詰まった枝かな!?よくわかりません!

切らず→小さな枝が出る
葉3枚分→ほどほどの長さの枝がでる
葉4~5枚分→徒長枝発生

中果枝は1/3切ってよい。
徒長枝は実が付きにくいので付け根から大きく切ってもよいが、徒長枝を葉3枚分剪定して果実を実らられるかな!?よほど木が閑散としていたら実験もありかも。下手に根本から徒長枝を切ると毎年そこから生えて切るを繰り返して亜主枝がダメになるかもしれないから徒長枝のための徒長枝を置いておくのもありでしょうか!?初心者の想像でした!
短果枝は切ってはいけない。

徒長枝・・・根から水を吸い上げるポンプ役になるらしいので枝の先のほうについていたらちょっとだけ残してもいいかも。


春枝は切ると勿体無い、夏枝、秋枝は芽かき、冬剪定してもよい。
夏芽をを芽欠きしないと害虫の被害が生じることがある。

(むずかしい・・・)

注意点
蒸れないようにする。
防風したほうがよい。
収獲は消毒したハサミで。

受粉が済めば不織布でべた掛けで覆っておくのもよいかもしれません。

防虫
鉢植え柑橘は病気予防の目的で軒下栽培にしようと思っているので
(特に黄砂等が降るときは汚染物質に微生物が付いているかもしれないし)
開花が終われば不織布または防虫ネットで鉢ごと覆うことを考えている。
→その後、防虫ネットで覆うことにしました。

樹形
植え場所にとって都合のよい形にすればよいと思う。
空き地と体力気力があれば農家さんのように開心自然形でいいだろうし、
鉢植えなら鉢が転ばない程度に。

 マイ柑橘の樹形のルール・・・鉢植えは面積1平方メートル×高さ2メートル以内(冬に45Lポリ袋をかぶせられるように)、露地植えは面積2平方メートル×高さ1.5メートル以内、それ以上だと高齢になったり忙しくなるとお世話できません。

思いついたこと。
夏枝秋枝をわざと伸ばしてハモグリバエに入らせて春枝への侵入を防止します。

やってること。
4月に防虫ネットを鉢を並べた2倍以上の長さのものを購入し、半分に畳んで上辺を糸で縫って果樹をすっぽり覆う、両端と中央には背の高いリング支柱を付けたブドウを置いて支柱がわりにしました。防虫ネットを留めるには、洗濯ばさみが便利です。

温州ミカンの収穫カレンダー(自作しました、間違ってる可能性あり)



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