オリーブの文献研究1

情報量が多すぎて画面がフリーズして編集できなくなったので新しくページを作りました。
素人が勝手に専門家のデータを閲覧してあれこれ考えるだけのくだらないページですので参考にしないでください。


Olive Variety Assessment for Subtropical Summer Rainfall Regions
の内容に関する覚書きです。

Page4. Table1. よりHeight Increace % をrankingしました。(231.6%平均)
1.Wallace 471.3(%)
2.Palermo 414.2
3.Fantago 376.4
4.Sevillano 330.7
5.A prugo 327.6
6.Picholine 320.1
7.Benito 317.6

26か月で4倍、成木になってから伸びなくなったりするかもしれないのでこれだけのデータでその後のことはまったく想像ができません。

低い順に
1.Hardy's Mammoth 118.7(%)
2.1-77 135.9.3
3.Barouni 147.8(%)
4.South Australian Verdale 156.5
5.UC22A11 159.1
6.Mission 160.2
7.UC23A9 160.5
7.Arecuzzo 160.5

平均以下となると、小さく育つと思いがちですが、後でびよーんと元気よく伸びる場合もあるので5年後10年後のデータがない限りなんともいえませんね・・・オリーブは長寿な木ですから。でもミッションがそんなに伸びないのは私の栽培している木でも当たっています!

同表をHeight Increace(cm)の順で並べてみました。
1.Fantago 260.6 ± 8.40
2.Picholine256.6 ± 4.95
3.Tiny Kalamata 253.8 ± 4.48
4.Frantio/Paragon 252.9 ± 8.71
5.Mediterranean 245.7 ± 16.45

伸びが短い順に並べると
1.UC23A9 120.8 ± 14.03a
2.Hardy's Mammoth 141.8 ± 7.75a
3.Barouni 159.0 ± 14.91a
4.Arecuzzo 159.8 ± 9.08
5.White 161.3 ± 13.08a
6.Kalamata 170.2 ± 16.33a
7.South Australian Verdale 171.2 ± 5.34a
8.1-77 176.8 ± 9.47a

Fruit set(実止まり) scoreで並び替えると・・・
(マンザニロを1と基準にした場合、1はまばらな実止まり、2は中くらいな実止まり、3は高い実止まり)
高い順から
1.Big Spanish 3.00 ± 0.00a
2.ArbequinaとOblonga 2.78 ± 0.12a
4.Special Koroneiki 2.67 ± 0.14 a
5.Tiny Kalamata2.33 ± 0.14a
6.Arecuzzo 1.78 ± 0.23
7.1-77 a 1.50 ± 0.29
8.Koroneiki 1.44 ± 0.20
9.Del Morocco 1.42 ± 0.34
10.Rosciola 1.42 ± 0.23
11.Manzanillo No.14 1.33 ± 0.30

植えつけてから早くに実をつけたい場合は、これらの品種が特に実止まりが高いということだと思います(素人の解釈です)。


表3 幹径の伸び、木の高さの伸び、の3年後の29種のオリーブの生長、南西クイーンズランド、バーバラ。
専門の図に私が勝手に書き込んでます(汗





赤い文字で線を引いたり順番に並べてみました。
表は7ページの図2.Tree height vs canopy diameter of 60 olive varieties 26 months after planting at
Buaraba in south-east Queensland. Illustrations in each quadrant are indicative of varietal 
growth habit. を使っています。

 

ただし、一般化できない結果なので高温多湿の日本で当てはまるとは限りません。


・・・専門家じゃないので解釈が間違ってたらすみません。

次に、Cross-pollination in Olive Cultivars(2007)からわかることを見てみたいと思います。



 この表からは、研究した品種の中でどれとどれが結実率が高いかということがわかります。
(ただし、オーストラリアの結果で日本で同じ結果になるとは限りません)

バルネアはミッションとペンドリノの結実率が高く、
フラントイオはミッションとカラマタの結実率が高い。
コロネイキはミッションの結実率が高くとUC13A6の花粉も受粉します。
カラマタはコロネイキの花粉で非常に結実率が高く
ミッションはコロネイキによって非常に結実率が高くなることがわかります。

この表からわかることは、ミッションとカラマタとコロネイキの3種の組み合わせではミッションとカラマタが非常によく結実し、コロネイキもそれなりに実るということです。
もし3本とも実らせたいならミッション-カラマタ-コロネイキの3本を選べばよいということだと思います。

 またミッションとマンザニロは相互に受粉はしませんが、セヴィラーノと組み合わせることで、ミッション-マンザニロ-セヴィラーノを相互に実らせることができるということです。(前記事より)

ただやっぱり私の頭が悪いせいでわからないこともあります。
カラマタを母樹としてバルネアが0になっていることについてです。
後に推奨している品種にカラマタ(♀)とバルネア(♂)が挙げられているのに、表ではバルネアの花粉はカラマタに寄与しなかったことがちょっとどういうことかよくわかりません。

うーん、わからなくなってしまった。どういうことかもう一度考えたいと思います。
えー Numbers of embryos assigned to each of the likely pollen donors over two years.
を訳すと胚の数、割り当てられた、それぞれの 花粉提供樹、2年以上 と思われる。
→2年以上と思われる花粉提供樹に与えられた胚(果実の中にある種子の中にある中学校で習ったアレ)の数
・・・やっぱりほぼ=果実の個数の表で合ってる?

ちょっと検索してみたら、やtっぱりカラマタはバルネアの花粉を受け付けるらしいです。
(ついでにWAMissionも)
"Sexual compatibility of the olive cultivar 'Kalamata' assessed by paternity analysis"
情報源要約:http://revistas.inia.es/index.php/sjar/article/view/2223
全文:http://revistas.inia.es/index.php/sjar/article/download/2223/1715

記事の内容は「オリーブの品種一覧ページ」に反映しました。

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